のん「純度の高い『好き』を見つけると強くなる」 映画『私にふさわしいホテル』に主演
「好き」を見つけるセンサーを磨いて ――これから“純度の高い好きなもの”と出合いたい人へのアドバイスはありますか? のん: 自分の「これが好き」と思えるセンサーを鋭くしていくこと。自分の好きな気持ちを認めるまでは、「誰かに何か言われるかも」「他の人から見たらそんなに素敵じゃないのかも」と、いろいろな気持ちが湧き上がるかもしれません。でも、そんなことは置いておいて「自分は一体これの何が好きなんだろう?」と考えていくと、他にも自分がいいなと思うものと自然とつながっていくんですよね。そうすると「私はこういうものが本当に好きなんだ」と確信が持てていく。その「好き」のつながりを辿っていった先で、“純度の高い好きなもの”を見つけられるんじゃないかな。 スタイリスト:町野泉美 ヘアメイク:菅野史絵
●のんさんのプロフィール 兵庫県出身。2006年にファッション雑誌のモデルとしてデビューしてから、映画やテレビドラマ、CMなどで幅広く活躍。16年、事務所独立をきっかけに名前を「のん」に改め、音楽、アートとマルチに活動の幅を広げる。近年の出演作に映画『私をくいとめて』『さかなのこ』『天間荘の三姉妹』『Ribbon』など。24年、第16回伊丹十三賞を受賞。 ◼︎『私にふさわしいホテル』 出演:のん、田中圭、滝藤賢一、田中みな実、服部樹咲、髙石あかり/橋本愛、橘ケンチ、光石研、若村麻由美 監督:堤幸彦 原作:柚木麻子『私にふさわしいホテル』(新潮文庫刊) 脚本:川尻恵太 製作幹事:murmur ©2012 柚木麻子/新潮社 ©2024「私にふさわしいホテル」製作委員会
文:塚田智恵美