韓国当局、市場安定化の取り組み強調 大統領弾劾可決受け
[ソウル 15日 ロイター] - 韓国の企画財政省は15日、国内経済を支えるために必要な市場安定化策を引き続き迅速に展開すると表明した。 韓国国会は14日開いた本会議で、尹錫悦大統領の戒厳令宣布を巡り野党が提出した大統領に対する2度目の弾劾訴追案の採決を行い、賛成多数で可決した。 企画財政省は、経済の安定を維持するために国会と積極的にコミュニケーションを図り、年2回の政策計画を年内に発表する予定だと説明した。 最大野党「共に民主党」の李在明代表は、財政、経済、国民生活について議論するため、政府と国会からなる国家安定ガバナンス協議会の設置を求めた。 韓国銀行(中央銀行)は声明で、金融・外国為替市場の変動に対応し、大幅変動を回避するため、政府とともに利用可能なあらゆる政策手段を用いると述べた。 取引環境の不確実性の高まりや主要産業における国際競争の激化など、外部環境の課題が増えているため、過去の大統領弾劾期間よりも積極的に経済的影響に対応する必要があるとした。 金融規制当局は、最近の政治的出来事は一時的な衝撃と考えられるため、金融市場は安定化が見込まれるが、必要であれば市場安定化資金を拡充すると述べた。