引退するFC東京・ディエゴオリベイラ「ここで引退することが一番いい、エネルギーを使い切った」胸の内を語る
今季限りで現役を引退するFC東京のFWディエゴオリベイラ(34)が1日、小平グラウンドで記者会見を開き、引退の経緯などを語った。8日の今季J1最終節C大阪戦(味スタ)を最後に16年間の現役生活に終止符を打つ。J1クラブ最多74得点を挙げた、青赤史上最高のストライカーは感謝の思いを語り尽くした。 ◇ 周りの敬意と期待に応え続けた16年間だった。ディエゴオリベイラは、引退の経緯についてこう言葉にした。 「長い間、ブラジルから離れてきたので家族と一緒に過ごしたい思いがあった。アスリートとして戦い続けるには日々、かなりのエネルギーを消耗する。それを使い切ったということもある」 そうした理由もあり、クラブから慰留もされたが、「ここで引退することが一番いい」と、決断に至った。また、以前からキャリアで最も長く在籍した、東京で引退すると決めてきたという。 「みんなが支えてくれて敬ってくれて私のことをリスペクトしてくれた。チームも今じゃなかったけど、私がここで終わることを望んでくれた。私も大好きなチームで、このユニホームを着て引退できてうれしい」 突然の引退発表から多くのメッセージが届いた。それを読む度に胸を熱くし、「どれだけ愛され、大事にされていたか分かった。この場を借りて関わる全ての人たちにお礼を申し上げたい」と言葉にした。 クラブ史に名を残す点取り屋に対し、報道陣から銅像建立の話題が振られると「一切聞いていないよ」と笑い、「チームとサポーターのために全力を尽くしてきた。みなさんがそういう風に私を思ってくれるなら幸せでうれしい」と続けた。ディエゴオリベイラは残された1試合も、最後まで全力で勝利とゴールに挑み続ける。
中日スポーツ