“優勝候補”阪神の前に立ちふさがる大きな壁。阿部慎之助新監督の下、新風が吹く巨人が対抗馬【伊原春樹の野球の真髄】
今年から就任した巨人・阿部監督。堂々とした雰囲気もかもし出している[写真=宮原和也]
プロ野球の開幕が約1カ月後に迫り、オープン戦が本格化している。各球団が本番に向けてどのように戦力を整えていくか非常に楽しみだ。セ・リーグに関して言えば、昨年38年ぶりの日本一に輝いた阪神が優勝の大本命であることは間違いない。目立った補強はなかったが、投打に戦力は充実している。伸び盛りの若手選手も多く、戦力が底上げされている印象だ。 球団初の連覇を狙う阪神にストップをかける一番手に挙げられるのは巨人だろう。今年は阿部慎之助監督が新たに就任した。新指揮官がチームを率いる利点の一つに選手の目の色が変わることがある。長く同じ監督がユニフォームを着ていると選手に対して、先入観を持って接してしまう面がどうしても出てくる。「この選手はこんなもんだろ」と思い込んでしまうのだ。選手のほうも「俺の評価は変わらないだろう」と後ろ向きの気持ちになってしまう。だが、監督が代わることで評価のされ方が変わる可能性もある。だから、選手の意識が前向きに変わるのだ。 例えば・・・
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週刊ベースボール