日本中の新卒採用担当者が「あるある」とうなずく…ESは必ず通るのに「いつも面接で落ちる学生」の特徴
毎年、就職活動で選考が始まる時期になると必ずと言っていいほど「ESは通るが面接はなぜか落ちてしまう学生」が出てくる。 【TOP20】人事担当者から見た「就職力ランキング」! 2位「横浜国立大学」、1位は? 「面接で落ちる学生」と聞くと、多くの人は「口下手な学生」や「人前で緊張してしまう学生」を連想するかもしれないが、決してそういった学生だけではない。むしろ就活への意欲も高く「話すのが上手な学生」や「人前でも堂々としている学生」にもかかわらず面接で落ち続けてしまうという現象がよく起きる。 もちろん面接では「第一印象」やあいさつなども含めた「マナー」も大切な要素ではあるが、今回はあえてESと面接でのコミュニケーションスタイルの違いに着目し、面接で落ちてしまう学生が無意識にやってしまっている3つのことについて解説する。
◆特徴その1:とにかく話が長い
これは日本中の新卒採用担当者に共通する「面接あるある」と言ってもよいだろう。とにかく選考を受け始めたばかりの就活生は「話が長い」のだ。 ESであれば文字数制限があるため、その文字数内で伝えたいことをまとめようとするが、面接では全体の面接時間は決まっていても、質問に答える際の話す時間は決まっていないことが多い。 すると多くの就活生はその1回の質問でなんとか自分のことをアピールしようとするので、話が延々と長くなってしまう。結局たくさん話したが、面接官が聞きたかったことを伝えられずに、評価されず不合格となってしまうことはよくある。 ESは決められた文字数で文章にまとめて1回で自分について伝えるコミュニケーション機会だが、面接は口頭で質問と回答を複数回繰り返しながら伝えることができる。そのためESのように無理して1回の質問の回答で自分を伝え切ろうとしなくてもいい。 面接では面接官との「キャッチボール(双方向型のコミュニケーション)」を意識して、最初はできるだけ簡潔に自分を伝え、相手の質問に答えながら自分のことを理解してもらえるように努めよう。
◆特徴その2:研究内容や活動の説明に終始してしまう
これは「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」の質問でよく多発する。話が長くなる理由の一つでもあるのだが、自身の活動内容や所属団体の説明に終始してしまうのだ。 ガクチカで採用担当者が知りたいことは何か? それはその学生が学生時代に力を入れた経験から、その学生の行動特性や価値観を知り、自社の仕事で活躍できる人材かどうかである。 しかし学生はそんなことよりも、自分が力を入れた活動について必死に伝えようとする。理系学生であれば研究内容、サークルやアルバイトをしていた学生は、そのサークル団体やアルバイト先の業務や店舗についても、事細かく説明してくれる。しかし採用担当者はその研究や経験を通じて、その学生が「何を考えて、どう動いたのか」を知りたいのだ。 採用担当者が求める情報を面接で伝えるためには、1つの経験に対して「自分の外のこと(活動内容や団体について)」と、「自分自身のこと(行動や思考)」をバランスよく伝える意識を持つことが重要だ。 どうしても自分の頑張った活動や成果をまず詳しく伝えたくなってしまいがちだが、活動内容や研究内容についてもっと知りたい場合は面接官は追加で質問してくれる。 ぜひ面接でガクチカについて話すときは、活動内容の説明は必要最低限にして、自分自身がその経験を通じて考えたことや実際に動いたことについて伝えるようにしよう。