国際卓越大に東北大を正式認定へ 政府ファンドまず約100億円支援
世界トップレベルの研究力をめざす「国際卓越研究大学」に、東北大が正式に認定される見通しになった。文部科学省の有識者会議が14日、同大の計画が認定の水準を満たすと認めた。政府がつくった10兆円規模の大学ファンドから、初年度に約100億円の支援を受ける見通し。 卓越大の初の公募には東京大など10大学が応じ、昨年9月、東北大だけが候補に選ばれていた。その際、条件付きの選定であるとして、有識者会議は「大学全体の研究力向上の道筋」などについて計画の見直しを要求。東北大は「人文社会科学を中心とした価値創造戦略」「ガバナンス進化」などの体制強化を盛り込んだ改訂版を示し、今回妥当と認められた。 東北大の冨永悌二総長は14日の会見で「全学を挙げて変革していく意思を評価いただき、うれしく思う。認定に向け気を引き締めて頑張りたい。日本にとってラストチャンスといえる大学改革を先導して変革の結節点になりたい」と意気込みを語った。 卓越大の2回目の公募は年度内に始める予定だ。(福留庸友、竹野内崇宏)
朝日新聞社