みんなの党元代表「政策実現の前に…」政局のカギ握る“第三極”国民民主党の行方は
■維新幹部「馬場代表は辞任を」
早くも難航気味の野党連携。維新には、それどころではないという事情もあります。党の重鎮・浅田参院会長が役員会で突きつけたのは、馬場代表の辞任です。 日本維新の会 浅田均参院会長 「今回の大惨敗の責任を取って、代表と選対本部長ぐらいは辞意を表すべきだ」 維新は衆院選で比例票を300万票減らし、マイナス5議席という結果に。他の幹部からも…。 日本維新の会 猪瀬直樹参院幹事長 「責任を取って馬場代表は辞任すべきだろうと伝えました。(Q.馬場代表からどのような返答が)『国会日程があるから今、辞任できない』」 お膝元の大阪でも“馬場降ろし”の風が吹き荒れ、府議によると、水面下では吉村知事を次の代表に担ぐ動きもあるといいます。
■「政策実現を優先しすぎた…」
揺らぐ維新と、存在感を増す国民民主党。二大政党ではない“第三極”の進むべき道とは。同じく“小さな野党”ながら、かつて存在感を放った『みんなの党』を立ち上げた、渡辺喜美さんに聞きました。 みんなの党は、徹底した行革と脱官僚を掲げ、初挑戦の参院選で10議席を獲得。政権与党が過半数割れするなか、連立入りを拒否します。政策課題『アジェンダ』を掲げ、是々非々のスタンスを強調。安倍政権に対しては、特定秘密保護法の修正を要求するなど、一定の政策実現にこぎ着けました。 みんなの党元代表 渡辺喜美さん 「とにかく『や・ゆ・よ』なんですよ。野党からゆ党になり与党になっていく。その過程で、応援してくれた有権者・国民を裏切らないように。表のキャスティングボートを握っているわけですから、これは包み隠すことなく堂々と交渉をやったらいい」 しかし、政策の実現には、政権に取り込まれ、埋没するというリスクも伴います。 みんなの党も、政権に接近するか、野党共闘を優先するか、党内対立を招き、解党の末路をたどりました。 みんなの党元代表 渡辺喜美さん 「(Q.政権与党に近付き過ぎたか)近づき過ぎたというか、政策の実現を優先し過ぎた。だから政策の実現というのはとても大事なことなんですが、党内の大半の人が選挙区では自民党・公明党と戦っていることを、常に念頭においてやっていく。私の失敗の教訓から申し上げたい」 注目される玉木代表。野田代表は30日も秋波を送ります。 立憲民主党 野田佳彦代表 「早くお会いしたいですよね。お会いしないと突っ込んだ話もできない」