Siltech、単結晶銀導体を使用したハイエンドヘッドホンケーブル「Duchess Crown」
完実電気は、同社取り扱いのSiltechより、ハイエンド・ヘッドホンケーブル「Duchess Crown」を11月28日に発売する。価格は187,000円/1.5m(以下税込)から。アンプ側端子、およびヘッドホン側端子、長さなどを指定できる受注発注となっており、納期は最大1.5か月を見込む。 同ブランドの据え置きハイエンド・オーディオ用ケーブル “Crownシリーズ” 向けに作られた単結晶銀導体を、ヘッドホン用に最適化して投入したというモデル。端子部分は3.5mmステレオ、6.3mm標準、4 Pin XLR、4.4mmバランス、4 Pin XLR×2、Mini XLR、3.5mm mono×2、Lemo端子などから選択可能。ケーブルの延長も、0.5mごとに38,500円にて対応する。また、日本向け特別仕様として4.4mm to 4.4mmのショートケーブル(15cm)も99,000円にて販売する。 本製品にて使われる単結晶銀導体「S10」は、一切マイクロクラックのない単結晶銀でケーブルの端から端まで構成。さらに、導体部の製造時のプロセス、絶縁体の見直しを行うことで特性や魅力を更に引き出したとアピールする。なお、導体名はSiltechが開発をしてきた第10世代目の導体を意味するとのこと。 ジャケットは、静電容量の低さと、優れた音質で高い評価を受ける「テフロン」と幅広い温度帯域で耐熱性、耐薬品性や、薄型加工に優れる「カプトン」による二層構造を採用。ケーブル内でのノイズレベル、信号滞留に伴う歪を抑制し、音楽の細かいニュアンスや音場の立体感を俊敏に再生すると謳う。また、静電容量の削減により、ケーブル内ゲイン値の変化が抑えられるため、ケーブルの長さによる音質の劣化が最小限となっているという。 製造はオランダの自社工場にて、熟練工による手作業で作成。はんだについてもブランド独自の銀はんだを用い、独自に開発したツールにより、すべてのケーブルは加圧しながらはんだ付けが行われるとのこと。この方法により、導線と接点の間には余分な要素が発生せず、信号伝送時の損失が抑えられるとアピールしている。
編集部:松永達矢