チャビ「バルサがレアルのように34本もシュート打たれたら負けている。勝利に値せず勝てるのもサッカーの偉大さ」|ラ・リーガ
8日のラ・リーガ第28節、バルセロナはホームにマジョルカを迎える。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、コパ・デル・レイ決勝に進出したハビエル・アギーレ監督のチームに対して警戒感を表している。 「マジョルカを祝福しなければならない。彼らはコパ決勝までたどり着いた。アギーレは率いるチームから成果を引き出す人物だ」 「マジョルカは一枚岩で、堅く、力強い。自分たちがどうプレーしているかを自覚している。攻略が難しい守備的なチームで、現在は自信に満ちているね。それでも私たちはホームでプレーするわけだし、良い試合をして、勝ち点3を獲得することを期待している」 現在、勝ち点58で3位に位置しているバルセロナ。2位ジローナとは勝ち点1差、そして首位レアル・マドリードとは勝ち点8差となっているが、チャビ監督は逆転優勝が可能であることを強調している。 「まだリーグ戦は存在している。タオルを投げることはない。私たちは最後の最後まで挑戦するんだ。チームの調子は良い。が、(レアル・マドリードがバレンシアと引き分けた前節、自分たちもアトレティック・クルブと引き分けたことで)大きなチャンスを逃したことは分かっている。それでも明日、勝利すればプレッシャーをかけることができる」 チャビ監督はまた、再び筋肉系の負傷に苦しんだMFペドリについて言及。考えられていたより軽傷で、4月中旬に行われるクラシコにも間に合うと見られているが、同指揮官は何よりも万全の状態に戻ることを願っている。 「私たちは(ペドリの怪我の予防について)非の打ちどころない仕事を行なってきた。何よりも選書本人が食生活の改善など、多くの努力を行なってきたんだ。彼には『これが最後の負傷だと考えてくれ』と伝えてある」 「もう二度と同じことが起こらないように、全神経を集中しなくてはならない。ペドリは、そのキャリアの始まりに最も負傷した選手、というわけでもない。ただ、若くして多くの重圧にさらされてきたことも事実だ」 「クラシコに間に合うとかEUROに向けてとか、そんな話をする必要はない。彼は100%回復することだけを考えればいいんだよ」 チャビ監督はその一方で、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でRBライプツィヒに最後まで苦戦し、薄氷の勝利で次ラウンド進出を決めたレアル・マドリードについても言及。バルセロナの哲学に準じて“勝利に値する”プレーを見せることにこだわるチャビ監督は、自分たちがレアル・マドリードのようにプレーすれば、結果を出すことができないと主張している。 「もし私たちが34本もシュートを打たれたら、普通は負けているよ。試合というものは一戦一戦、まったく異なるものなんだ。私たちは勝たなければならない試合で負けたり引き分けたりしてきた。優位だったり勝利に値するプレーを見せたチームがいつも勝つわけじゃない。それもフットボールの素晴らしさなんだよ」