【大学合格者ランキング】〈難関国立10大学〉首位は大阪府立校、上位に少ない首都圏の一貫校
社会全体がコロナ禍から脱しつつあり、日常が戻る中、2024年度入試で合格実績を伸ばしたのはどんな高校でしょうか。様々な大学および大学群の合格者数を出身高校でランキング化し、傾向と特徴を紹介していきます。大学通信の雫純平氏(情報調査・編集部)が解説します。 2024年【大学合格者ランキング表】〈難関国立10大学〉はこちらから
愛知の公立校が5、6位
今回は、東京大、京都大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大の旧7帝大に東京工業大、一橋大、神戸大を加えた難関国立大学10校の合格者数ランキングを見ていこう。 難関国立大学10校の中で、全入試方式合計の募集人員が最も多いのは大阪大の3235人。次いで東京大の3058人、京都大の2821人の順だ。大阪大の募集人員が多いのは、2007年に大阪外国語大を統合したことに由来する。最も募集人が少ないのは、文系のみの一橋大で955人。次いで少ないのは理系の東京工業大で1068人。東京工業大は24年10月に東京医科歯科大と統合し、東京科学大となる予定だ。 入試区分ごとの募集人員の比重は、大学によって異なる。例えば東京大は全体の募集人員3058人のうち、約97%となる2958人が一般前期での募集だ。京都大も同様の傾向で、全体2821人のうち約94%となる2649人が一般前期での募集となっている。一方、東北大は全体の3割近くとなる665人が総合型選抜での募集だ。全体として縮小傾向にある一般後期では、東京大、大阪大、東京工業大で募集がない半面、北海道大と神戸大では400人以上の募集がある。自分に有利な入試方式を行っている大学を探すことも、立派な受験対策の一つとなる。 では、ランキングを見ていこう。 10位は、札幌南(北海道)で160人だ。難関10大学全てに合格があり、北海道大85人、大阪大20人、京都大19人、東京大11人、東北大10人と、5大学に10人以上の合格者がいる。 9位は筑紫丘(福岡)で163人。内訳は、九州大112人、大阪大16人、京都大14人、東京大10人など。 7位は札幌北(北海道)と西大和学園(奈良)が各169人で並ぶ。内訳は、札幌北は北海道大が同大の合格者数トップとなる113人で、ほか京都大と東北大各14人、大阪大11人など。西大和学園は東京大が71人のほか、京都大29人、神戸大24人、大阪大20人など。 6位は旭丘(愛知)で176人、5位は岡崎(愛知)で179人と、愛知の公立校が並ぶ。旭丘は地元の名古屋大が43人で最も多く、京都大はそれに近い41人だ。ほか、東京大28人、北海道大16人など。岡崎は名古屋大がトップとなる72人で、ほか京都大28人、東京大23人、北海道大16人など。