【大学合格者ランキング】〈難関国立10大学〉首位は大阪府立校、上位に少ない首都圏の一貫校
上位に少ない首都圏の中高一貫校
4位は灘(兵庫)で180人。うち東京大94人、京都大53人で、最難関の2校が合格者数の8割以上を占めている。 3位は修猷館(福岡)で188人。九州大はトップとなる117人で、ほか京都大22人、東京大18人、大阪大11人など。 2位は開成(東京)で212人。うち東京大は43年連続でトップとなる149人だ。ほか、京都大19人、東北大13人など。 1位は北野(大阪)で213人。京都大がトップとなる90人で、大阪大は3位となる48人、神戸大は4位となる37人だ。地元である京阪神の難関大学いずれにも無類の強さを発揮しているほか、東京大に20人、北海道大に11人の合格者がいる。 東京大の合格者数ランキングでは首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)の中高一貫校が上位を占めたが、このランキングでトップ10入りしたのは開成のみ。ほか、上位に来るのは東大合格者100人で話題になった25位の聖光学院(神奈川)や、30位の渋谷教育学園幕張(千葉)、38位の海城(東京)など。首都圏の中高一貫校があまり上位に来ないのは、地元の東京工業大と一橋大の募集人員が比較的少ないことに加えて、早稲田大や慶應義塾大などの難関私大に通学がしやすいため、そちらを第1志望とする受験生が多いことが背景にある。 東北大のおひざ元である東北地方でのトップは、17位の仙台第二(宮城)で135人だ。内訳は東北大が93人、東京大が17人、北海道大が13人など。 集計対象となる10大学いずれの地元にも属さない地域の学校で上位に来ているのは、19位の金沢泉丘(石川)で134人だ。内訳は大阪大32人、神戸大25人、東京大21人、名古屋大17人、京都大15人、北海道大11人、東北大9人など。幅広い地域に合格者を出している。
雫純平 大学通信 情報調査・編集部所属