【プレビュー】オレンジ色に染まるザントフォールト、サマーブレイク明け初戦で力関係に変化はあるのか…第15戦オランダGP|F1
F1第15戦オランダGP 概要
4週間のサマーブレイクを終え、F1は苛烈を極めるシーズン後半戦へと突入する。 ここまでの成績を振り返ると、依然レッドブルとマックス・フェルスタッペンが首位に立つものの、ライバル勢との差は急速に縮まりつつある。フェルスタッペンが最後に勝利したのは第10戦スペインGPで、中断前の4戦ではメルセデスが3勝、マクラーレンが1勝と、序盤にレッドブルが見せた圧倒的な強さは影を潜める。 マクラーレンの躍進とメルセデスの復権が、レッドブルの牙城を崩しつつある今、タイトル争いはより面白いものになっている。そして、フェルスタッペンが再び覇権を取り戻すべく臨む一戦がオランダGPというのもまた興味深い。 2021年の復活以降オランダGPで勝利を手にしているのはフェルスタッペンのみで、同レース4連覇が懸かる今回は、中断明けの重要な一戦だ。負けられない母国GPで絶対王者は輝きを取り戻せるのか。2024年のオランダGPはシーズンの趨勢を占う一戦となるだろう。
コースの成り立ち
オランダの首都アムステルダムから西に約30㎞、美しい砂浜の広がる海沿いの街・ザントフォールトにサーキットが建設されたのは1948年。ヨーロッパのモータースポーツ人気拡大の波に乗り、2輪と4輪のレースが行えるコースが設計され、現在に至るまでオランダGPが行われた唯一のサーキットである。 1952年から正式にオランダGP の開催地として、F1世界選手権のカレンダーに名を連ねたものの、騒音問題や周辺住民からの反対運動といった課題に直面したことで、1985年を最後に開催が見送られていた。 その後、コースレイアウトを大幅に変更するなど、環境面や安全面のための改修を実施。またオランダ人ドライバーであるマックス・フェルスタッペンの人気台頭も引き金となり、35年の時を経て、2020年に再びF1がオランダの地に戻るはずだった。その2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、5月に予定されていたオランダGPは残念ながら延期ののち中止に。 そして2021年、感染対策を施しつつ全収容人数の67%を上限とする形で、36年ぶりのオランダGP復活となった。2021年、2022年、2023年に続き、今季は4年連続のオランダGP開催となる。 ************ 【レース情報】 F1 第15戦:オランダGP※日本時間 8月23日(金)19:30~フリー走行1回目 8月23日(金)23:00~フリー走行2回目 8月24日(土)18:30~フリー走行3回目 8月24日(土)22:00~予選 8月25日(日)22:00~決勝 ************