フライトトラッカー × DePIN=Web3時代のフェアな報酬モデル
フライトトラッキングにDePINモデルを活用
では、これがフライトトラッキングとどんな関係があるのだろうか? 飛行愛好家のコミュニティは、小規模だが世界的なグループであり、周辺を飛ぶ飛行機からデータを収集し、いくつかの大規模なフライトトラッキングネットワークに送信する。その見返りとして、彼らはプラットフォームへのフルアクセスを得る(聞き覚えのあるモデルではないだろうか?) これらのネットワークはデータを収集し、航空、旅行、ロジスティクス業界のあらゆる種類の企業に販売する。データは航空業務に不可欠なものだが、安価なシングルボードコンピュータ「ラズベリーパイ」を使う愛好家によって収集されている。 Flightradar24やFlightawareのようなフライトトラッキング・ネットワークは非常に収益性が高いが、これらのネットワークを可能にしているデータを提供している人々は、その貢献に対して報酬を得ていない。 ウィングビッツ(Wingbits)はフライトトラッキングにDePINモデルを適用することで、データ提供者がそのパフォーマンスとアップタイムに基づき、提供するデータが生み出す利益の分け前を得る、よりフェアでパフォーマンスの高いネットワークを構築している。 他のネットワークのデータ提供者は、対象範囲とアップタイムを最大化するインセンティブを持たないが、ウィングビッツの報酬モデルは、最高の参加者が最も多くの利益を得ることを保証する。 これは正しいやり方であり、我々はその結果を目にすることができる。2023年11月にパブリックベータ版をローンチして以来、ウィングビッツのコミュニティは40から1450以上のライブアンテナ数を誇るまでに成長し、半年でFlightradarの最初の3年間を上回る成長を遂げた。 我々は現在、ヨーロッパとアメリカの大部分をほぼ完全にカバーし、毎日3万5000便以上のフライトを追跡している。 私はDePINにとてもワクワクしている。DePINは現実世界における価値を創造し、我々全員が好きなようにデータを収益化する機会を与えてくれる。新たに登場してくる各種プロジェクトは、既存のビジネスモデルに挑戦し、自分たちのデータには価値があり、我々はそれを手放すべきでないという市民の認識に再び火をつけるだろう。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Wingbits(キャプチャ)|原文:Taking off: Rewarding Flight Trackers in the Age of Web3
CoinDesk Japan 編集部