矢作厩舎の“4億円馬”が再出発 自己条件で飛躍のきっかけつかむか
自己条件から再出発だ。4億円馬のホウオウプロサンゲ(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が、土曜札幌8Rの3歳上1勝クラス(芝1800m)で2勝目を狙う。 【写真】ホウオウプロサンゲこれまでの軌跡 ホウオウプロサンゲは父キズナ、母セルキス、母の父Monsunの血統。半兄のヴェロックスは19年の若葉Sの勝ち馬で、牡馬クラシックでも2着、3着、3着と活躍。この血統が評価されて、21年のセレクトセール当歳では4億1000万円(税抜)の高値となった。 昨年8月の未勝利(小倉芝1800m)で初勝利。しかし、その後は陣営の筋書き通りにいかなかった。アイビーSがダノンエアズロックの2着、若葉Sがミスタージーティーの2着。善戦するものの勝利には手が届かず、前走の皐月賞で11着に敗れると、日本ダービーを諦めてリフレッシュ放牧へ。放牧先から函館に移動して乗り込まれ、今回が4カ月ぶりの復帰戦となる。 今春にGI出走こそ果たしたが、獲得賞金は取引価格の20分の1にも届いていない。自己条件の今回は負けられない立場。きっちりと勝利をつかみ取り、今後の飛躍につなげてほしい。