「3人に1人が同業者ですよ」“院長の顔”看板の『きぬた歯科』誹謗中傷との戦い「必ず直電して説教」
「来たことねぇだろって。もうめちゃくちゃですよ。調べてみたら同じ医療関係の人間。それも地方局のテレビに出てる奴で。俺、誹謗中傷で開示請求した奴には直電しないと気が済まなくて。(素性が)判明したら、必ず直電するようにしてるんですよ(笑)」 「高齢者に無理にインプラントを勧めていた」と投稿した人物にきぬた氏自身で直接電話すると……。 「“Googleのクチコミにさ、あんた変なこと書いただろ”、“あんた、うち来たことねぇだろ?”と言ったら、向こうが“(きぬた氏を)テレビでは見たことあります……”って。ふざけんじゃねぇぞ、てめぇって(笑)。50歳過ぎた人間が……。それがテレビで見ただけでこんなこと書いてるんですよ! 俺、頭きちゃって、刑事事件にしようって。それで弁護士に相談して進めています」
「7年も誹謗中傷を続けている医師もいました」
きぬた氏は現在進行中のものも含めて、10数件以上の誹謗中傷にあたるクチコミの投稿者と戦っている。開示請求で出た“素性”は、医師など同業者が少なくないという。中には同じ地域で医院を営む歯科医やその妻なども……。“彼ら”からすると、看板のオジサンは目立ち過ぎ、ゆえにやっかむのか。 「3人に1人が同業者ですよ(苦笑)。7年も誹謗中傷を続けている医師もいました」 きぬた氏は時折『X』にて自身に向けられた誹謗中傷について投稿する。それに対して“オーバーキル”だと評する者も。やり過ぎだと。 「オーバーキルだ、どうのなんて関係ないですよ。ありもしないことを酷い言葉で書き込んできたのはあっちですから」 ‘22年10月施行の法改正により、ネット上の誹謗中傷などによる開示請求が簡易・迅速に行うことができるようになった(2度の裁判手続が1度に。開示請求できる対象範囲も拡大)。しかし、実情は……。 「時間がかかるんですよ。開示請求しても1件につき半年はかかりますね。とんでもない奴はこっちも腹立つから写真をXにあげちゃったりしてたんですが、そしたら反訴されちゃって。でも、訴えられても、俺、痛くもかゆくもない」