FOMC、11月は金利据え置きの可能性高まる-アポロのスロック氏
11月1日には10月の雇用統計が発表される。その翌週には米大統領選挙とFOMC会合が控える。
経済データに引き続きノーランディングシナリオが示唆される中、米国債市場は10月に苦しい展開となった。9月統計に示された雇用の急増は市場に衝撃を与え、10年債利回りは21日に一時4.15%近辺で推移。月初の時点では3.69%だった。
売りを加速させているのは米国の財政支出に対する懸念だ。例えばティー・ロウ・プライスは今後6カ月内に10年債利回りが5%の節目を試す可能性があるとみている。インフレ期待の上昇と「米当局の利下げが小幅なシナリオ」がその背景にあるという。
アポロのスロック氏によれば、現在の景気サイクルでは企業と消費者の両方が「固定された低金利」の利点を享受している。バイデン政権の経済発展イニシアチブに基づく財政投入や、国内半導体業界支援法(CHIPS法)といった追い風も吹いている。「米選挙を巡る不透明感はすぐに晴れるだろう」と同氏は述べた。
原題:Apollo’s Slok Sees Rising Chance Fed Will Hold Rates in November(抜粋)
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Michael Mackenzie