芸妓文化継承25年 お座敷大学記念祭 落語家も「変身」―伊東
伊東芸妓(げいぎ)の着付けや作法を体験し、心意気を学ぶ「伊東温泉お座敷文化大学」が25周年を迎え24日、記念文化祭(同大学実行委員会主催)が伊東市東松原町の伊東温泉観光・文化施設東海館で開かれた。落語家林家ぼたんさん(44)=浜松市出身=らが芸妓姿で踊りやお座敷遊びを披露し、来館者と節目を祝った。 ぼたんさんらは元・現役の芸妓である“姉さん”の手で化粧や着付けを施された。姉さんの指導で日本舞踊「京の四季」を踊ったり、お座敷遊び「虎拳(とらけん)」「金毘羅舟々(こんぴらふねふね)」を披露したりした。来館者がお座敷遊びを体験する一幕もあり、会場一体となって芸妓文化を学んだ。 ぼたんさんは「きれいな芸妓姿になれたが、着付けてくれる姉さんたちがきれいだと伝えたい」と話した。 ぼたんさんの落語、しの笛の演奏、ビンゴ大会なども催した。虫明博光実行委員長は「芸妓の粋な心を学び、非日常を楽しんでほしい」とあいさつした。 同大学は東海館を会場に、春と秋の年2回開講している。伊東芸妓の伝統を継承しようと1999年に始まり、これまでに13~96歳の約5千人が受講した。
伊豆新聞デジタル