初勝利の記念球とこの日のオーダー表を手にするドジャース・山本（撮影・小林信行）

　「カブス１－４ドジャース」（６日、シカゴ） 　ドジャース・山本由伸投手が５回無失点の快投でメジャー初勝利をマークした。歓喜のビールシャワーに「あっという間でした」と笑った右腕。韓国でのＫＯ劇で疑念の声もあったが？と米メディアから質問が飛ぶも「いつも通りです。１試合、１試合に集中して」と平常心を強調した。 【動画】由伸にドッキリ演出のビールシャワー「ベッツが呼んでる」→洗濯カゴに乗せられ「目を閉じろ！」→謎の液体もかけられる 　以下、山本との一問一答。 　－ビールシャワーは？「あっという間でした。一瞬でした」 　－あるのは知ってた？ 　「何となく噂には聞いていました」 　－きょうの投球は？ 　「立ち上がり少し狙いすぎて、ボールが先行したり、思ったところに投げられなかったんですけど、徐々に徐々に感覚がよくなって。四回、五回とかは割といいピッチングだったかなと思います」 　－初回の無死満塁はどういうことを頭に。 　「とにかく落ち着いて。押し出しとかは本当に一番嫌だなと思っていたので、ストライクゾーンにいいボールを投げていくこと」 　－韓国でのＫＯ劇で疑念の声も。 　「シーズンは長いので本当に１試合、１試合に集中して。毎週心がけていくことに集中しているので。いつも通りです」 　－メジャーの舞台で何を学んでいる？ 　「技術的なところだったり、どこを狙って投げるかは少しずつ学んでいますけど。今までやってきたとおりに、それを集中してやることを心がけています」 　－カーブはどれくらい重要？ 　「どの球種も重要になるので。きょうは序盤、スプリットがあんまり決まっていなかったので。何とかカーブでカバーしながら立て直せたかなと思います」 　－５回で交代は？ 　「監督との話もありましたし、そこはあんまり詳しくは言えないですが。驚きはないです」 　－初勝利の率直な心境は？ 　「きょうも前回通り、いいピッチングできて、初勝利できたのですごく嬉しいですし、まだシーズン始まったばかりなので勝ち星を積み重ねてチームに貢献できるように頑張りたいです」 　－一回、二回と満塁のピンチを抑えた。 　「立ち上がりはまったくコントロールがうまくできてなくて。落ち着いてストライクゾーンに投げられたことで感覚がよくなってきた。三回、四回、五回はピンチを作ること無く投げられたので、いいピッチングができたと思います」 　－ビールかけの気持ちは？ 　「何が起こってるか…いきなり目を閉じろって言われて。あっという間に。今も何かが喉にあります。ビールだけじゃなかったと思います」 　－どういう感じで？ 　「洗濯するカートに乗せられてシャワールームに連れて行かれて。あとは覚えていないです（笑）」 　－インタビューを受ける予定だったが。 　「あるならこの（インタビュー）後だなと思っていた」 　－記念球は？ 　「大切にします。自分で持つ？いや、わかんないですね」 　－鈴木誠也との会話は？ 　「いや、そんな特に」 　－対戦は？ 　「狙ったところではなかったですけど、たまたまいいところに。最後もストレートがいいところに。良かったです」 　－今後に向けて。 　「もうとにかく１試合、１試合に集中して。チームに貢献していきたい」 　－継続するためのこだわりは。 　「毎週の１試合を大切に。１日もムダにせずやっていくことが結果につながる」 　－先を見すぎない？ 　「先も考えますし、目の前の登板も考える」 　－メジャー１勝。 　「日本の１勝目は７年前なのであんまり覚えてないですが、どちらもうれしいですね。やっぱり、はい。どちらもうれしいです（笑）」