春夏秋冬 季節のトラベラー【10選】世界中でサクラサク!
【08】ソー公園/フランス
パリ郊外にある、東京ドーム約42個分の公園。手掛けたのは、ヴェルサイユ宮殿の庭園も設計した造園家ル・ノートル。その一角に、日本人資産家の薩摩治郎八がヤエザクラを約100本寄贈。今では“Hanami”や“Sakura”がパリでそのまま通じるほど、花見文化が浸透している。
【09】ベルリンの壁の跡地/ドイツ
ベルリン近郊、テルトー市。かつて街を東西に分断していたベルリンの壁が崩壊した直後、日本のテレビ局が発起人となり、桜の植樹キャンペーンがスタート。壁の跡地に沿って、ヤエザクラが4㎞にわたって咲き、“テレビ朝日さくら平和通り”という名称がつけられている。
【10】無極天元宮/台湾
台北から近い、淡水にある道教の寺。春になると塔(天壇)をぐるりと囲んでソメイヨシノが咲く。台湾では東日本大震災の際、多額の義援金に対する返礼として、各地に“絆の桜”が寄贈されており、日台友好の象徴として、ますます桜の名所は増えていきそうだ。 ※雑誌『Safari』5月号より
文=伊澤慶一