春夏秋冬 季節のトラベラー【10選】世界中でサクラサク!
【02】弘前公園/日本
“桜の世界三大名所”に数えられる青森県の弘前公園。園内にはソメイヨシノを中心に52種類、約2600本の桜が咲き誇る。なかでも人気なのが、散った桜の花びらがお濠に浮かぶ“花筏(はないかだ)”。桜の絨毯にもたとえられ、満開だけでなく散り際の美しさも楽しめる。
【03】三多気の桜/日本
三重県の美杉町三多気地区に咲くヤマザクラ。平安時代中期に真福院の僧、理源大師によって植樹。かつてこの地を本拠にしていた北畠氏が全盛の時代には、伊勢有数の文化都市として繁栄していたという。“さくら名所100選”に選ばれ、棚田の水面に映る桜は絶景だ。
【04】中綱湖/日本
長野県大町市の中綱湖。湖面凍結時にはワカサギの穴釣りが人気で、その後のGW前後になると濃いピンクのオオヤマザクラが満開を迎える。いい伝えによると、湖底には地崩れで水没した十国寺という寺が眠っており、その鐘を引き上げようとした者は大雨に打たれ、必ず祟りに遭うという。
【05】ヘルテ渓谷/スペイン
スペイン西部、カセレス県のヘルテ渓谷。“ピコタ”と呼ばれる高級さくらんぼの産地として有名で、例年3月下旬~4月上旬に真っ白なポンポン状の花が咲く。お祭り好きなスペイン人は、開花時期に“桜の花祭り”、そして6~7月にさくらんぼの収穫や試食ができる〝さくらんぼ祭り〞を開催。花と実で、年に2度ピコタを楽しんでいる。
【06】蹴上インクライン/日本
水道用水や発電用水など、京都に琵琶湖の水を供給する琵琶湖疏水。かつては水運としての機能も有し、高低差の大きい蹴上~南禅寺間には舟ごと台車で運ぶインクライン(傾斜鉄道)が設置されていた。現在、廃線跡は文化財として保存。線路の上を歩きながらソメイヨシノやヤマザクラが楽しめるため、人気を集めている。
【07】又兵衛桜/日本
奈良県宇陀市にある、樹齢300年(推定)の一本桜。高さは13m、幹まわりは3mを超える。大坂の陣で活躍し、身長180㎝を超える巨漢だった戦国武将、後藤基次(通称又兵衛)がこの土地で僧侶となり生涯を終えたとの伝説が残っていることにちなみ、“又兵衛桜”の愛称で親しまれている。