森泰斗 約27年の騎手生活に別れ「太ってみたい。だらしのない生活をしてみたい」
南関東リーディング8回、全国リーディング5回を誇る地方競馬を代表する名手で、船橋今開催での引退を発表した森泰斗(43=船橋)が29日、現役最後の騎乗に臨んだ。8鞍に騎乗して4勝、2着2回の活躍だった。また1R開始前に記者会見を行い「心技体のうち心の部分と体の部分が衰えた」と引退理由を語った。所属した競馬場の廃止から地方競馬トップまで上り詰めた苦労人が約27年の騎手生活に別れを告げた。 【森引退会見一問一答】 ――印象に残る馬やレースは? 「1頭の名前を挙げるのは嫌だという思いがある。乗った馬全てに感謝している」 ――ライバルや凄いと思った人は? 「やっぱり凄いなと思っているのは石崎(隆之)さん。全盛期は世界一うまいと思っていた」 ――騎手としての自己採点は? 「80点。ネガティブな性格なので100点になることは一生やっててもなかったと思う」 ――今やりたいことは? 「太ってみたい。人生で一度も太ったことがないので。ジャンクフードだったり、夜中までゲームをして、だらしのない生活をしてみたい」 ――ファンの方々への思いは? 「本当に長い間応援してくれる方の存在も知っている。地方競馬がここまで来られたのもファンの皆さんのおかげでしかない。僕はジョッキーではなくなるが、今後も地方競馬が前のように衰退しないように応援していただきたい」