「税務署」と「マルサ」が行う調査は何が違うの?自宅にある「300万円」のタンス預金は捜査対象になる?
タンス預金のメリットとデメリット
タンス預金をするメリットは以下の通りです。 ・銀行が倒産しても損失の心配がない ・銀行口座が凍結されても現金を用意できる ・手数料や時間を気にせず、いつでも現金を用意できる 対して、タンス預金のデメリットは以下の通りです。 ・利息がつかず、金額が変わらない ・災害や盗難により、資産を失うリスクが高い ・現金の保管場所を忘れる可能性がある ・相続トラブルに発展しやすい タンス預金にはメリットがある一方で、デメリットもあります。タンス預金の大きなメリットは好きなタイミングで現金を用意できることにありますが、キャッシュレス決済が普及している昨今では、以前ほどの恩恵は受けられないかもしれません。 むしろ、相続トラブルや盗難などの大きなリスクを抱えていることを考慮すると、現状では貯金方法として得策とはいえないでしょう。
税務署とマルサは調査方法や対象に違いがある
国税局査察部、通称マルサと税務署は、納税に関わる調査を担う組織です。しかし、両者は調査方法や主とする調査対象者に違いがあるうえ、調査の基になる権限も異なります。一般的に税務署よりも国税局査察部の方が、より悪質かつ規模の大きい脱税者を調査します。 自宅などに現金を保管する行為、いわゆるタンス預金はその行為自体に違法性はありません。どれだけ金額が高くても問題ありません。しかし、タンス預金を利用して相続税や贈与税を過少申告する行為は、脱税に該当する違法行為です。疑わしい場合は調査が入ることもあるでしょう。 つまり、タンス預金をしているだけであれば問題ありませんが、扱い方次第では調査される可能性があります。 出典 税理士法人 羽賀・たちばな 国税局 査察部とは? ※2024/11/14 タイトルを一部修正いたしました。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部