【はしか】感染力は『コロナの3倍、インフルの10倍』なぜ行動履歴を明らかにするのか 症状は『発熱・発疹・コプリック斑』【MBSニュース解説】
大阪府は、先月24日に関空に着陸したUAE便に関連があると思われるはしかの陽性者数が10人になったことを発表しました。新たな陽性者は京都市に住む30代男性です。 男性への聞き取り調査の結果、男性は航空機に乗っていたわけではなく、その航空機に乗って、はしか感染がわかった男性と関西空港で接触していたということです。 大阪府は男性の行動履歴を公表し、接触のあった可能性のある人に注意を呼びかけています。 ●3月6日(水)午後0時ごろ~午後0時20分ごろまで 近鉄:京都線の東寺駅~近鉄丹波橋駅 ●3月6日(水)午後0時20分ごろ~午後1時ごろまで 京阪:丹波橋駅~京橋駅 ●3月6日(水)午後3時ごろ スターバックス大阪城公園店(テイクアウト) など
大阪府はこれに先立ち、UAEから関西空港に帰国して、はしかに感染した20代女性の移動経路も公開しています。 ●3月7日 午後0時50分から午後1時10分ごろ、大阪メトロ御堂筋線・中津駅から新大阪駅まで移動。 ●3月7日 午後1時45分から午後4時8分の間、東海道新幹線に乗って品川まで移動。 ――なぜ、具体的な移動経路が公開されたのでしょうか。はしか(麻しん)の感染力が非常に強く、免疫がない集団に1人発症者がいた場合、12人~18人に感染すると。インフルエンザは1人~2人の感染ですから、はしかの感染力は圧倒的に強いといえます。 (関西福祉大学・勝田吉彰教授)非常に感染しやすいです。私達が付き合ってきたコロナに比べて3倍以上、インフルエンザの10倍の感染力があります。空気感染・飛沫感染・接触感染・屋内屋外関係なく、多少ソーシャルディスタンスとっても防ぐのは難しい。症状が出たときは、必ず申告してほしいです。 ――はしかの主な症状は「発熱」下がってまた上がる。「発疹」全身に発疹が広がったりします。「コプリック斑」口の中のブツブツができて7日から10日程度で回復することが多いといいます。