トヨタ、世界生産11.2%減 8月、不正3車種停止や台風影響
トヨタ自動車が27日発表した8月の世界生産台数は、前年同月比11.2%減の70万9571台だった。前年割れは7カ月連続。国内生産台数は22.2%減の18万5680台。認証不正のあった「ヤリスクロス」など3車種の生産を停止していたことや、台風10号の影響で8月下旬に国内全14工場の稼働を止めたことなどが響いた。 世界販売は3.1%減の82万6863台。認証不正による3車種停止で国内販売が落ち込んだほか中国市場で現地メーカーとの価格競争が激しさを増し、販売が苦戦していることから3カ月連続で前年同月を下回った。 海外生産を地域別でみると、米国やカナダを含む北米は11.4%減の17万7924台。リコールによる生産停止や、稼働日が前年同月と比べて1日少ないことが影響した。中国は4.1%減の13万6595台だった。欧州は2.4%減の3万1233台。英政府が自動車メーカーに対し、一定の割合で走行時に温室効果ガスを排出しないゼロエミッション車(ZEV)の販売を義務付けたことを受け、英国でほぼ半減した。