【速報】“紀州のドン・ファン”元妻に「無期懲役」を求刑 検察「遺産目当ては明白で動機は極めて悪質。人命軽視もはなはだしい」と糾弾 「有期懲役を選択する事情はない」
「動機は極めて悪質で人命軽視もはなはだしい」「強盗殺人と同程度の悪質さだ」求刑は「無期懲役」
11月18日の論告で検察側は、 ▽一連の検索履歴は、被害者の死亡と、それに伴い財産を引き継ぐことを具体的に意識していたことを示している ▽“野﨑さんから覚醒剤購入を催促され、その日のうちに掲示板にアクセスし密売人と接触した”とする被告の供述は極めて不自然で、到底信用できない ▽野﨑さんが死亡した当日に何度も2階に上がった点について、被告は極めて曖昧な供述しかしていない ▽家政婦の女性に野﨑さんを殺害する動機はなく、むしろ野﨑さんの死亡は不利益となる。他の第三者の犯行の可能性もない などとして、改めて須藤被告が犯人だと主張。 そのうえで、「莫大な遺産を得る目的の犯行であることは明白で、“楽をして遊ぶためのお金を得るため”という動機は極めて悪質。人命軽視もはなはだしい」「家政婦の女性の行動パターンをあらかじめ把握し、女性の不在時を狙って犯行を実行に移した。計画性の高い犯行」などと糾弾。 「遺産を得るための殺人は、強盗殺人と同程度の悪質さで、有期懲役を選択する事情はない」として、無期懲役を求刑しました。 検察官が求刑を述べた瞬間、須藤被告は特段動揺した様子は見られませんでした。
弁護側「薄い灰色を何回重ねても、黒にはならない」
一方で弁護側は「覚醒剤を摂取させる機会があった。殺害の動機があった。検索履歴があった。そうした理由だけで被告が犯人だとはいえません。薄い灰色を何回重ねても、黒にはならないんです」と指摘。 「野﨑さんと覚醒剤との接点がないと検察側は主張しているが、(野﨑さん本人の意図は不明だが)『覚醒剤やってるで』と電話してきたという証人の証言もあった。そもそも周囲に覚醒剤使用を漏らすはずがなく、自殺や事故の可能性がないとは言い切れない」などと反論しました。 裁判は18日で結審する予定で、判決は12月12日に言い渡される予定です。
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