ナダルのパリ五輪出場に暗雲...コーチのモヤ「48時間の猶予を与える」負傷で練習できず休養<男子テニス>
パリオリンピック
国際テニス連盟のITFは25日、男子テニスで元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)のコメントを掲載し「僕の目標は最大限の力を発揮できるように準備すること」と語った。一方、ナダルのコーチの1人であるC・モヤ(スペイン)は同選手が負傷により練習を休んだと明かしており、出場に暗雲が立ち込めている。 【一覧】パリオリンピック テニス 全種目ドロー 38歳で四大大会22勝を誇るナダルは今大会、シングルスとダブルスに出場予定。 シングルスでは世界ランク83位のM・フチョビッチ(ハンガリー)と対戦する予定であり、勝利した場合、2回戦で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する可能性がある。また、ダブルスでは同3位で21歳のC・アルカラス(スペイン)とペアを組むことが明かされており、テニス界を代表するドリームペアが実現している。 ナダルはジョコビッチと対戦する可能性について「どうなるか見守るしかない。起こるかもしれないことに集中することはできないからね。彼(ジョコビッチ)は良い選手で、いつもとても良い試合をする。僕も良いプレーができるように準備したい」とコメント。 「オリンピックでプレーすることは、他のどのトーナメントとも全く違う。ローランギャロスでプレーすることは、それに比べると些細なことにすぎない。もちろん、ここでのプレーはずっと心地よかったし、僕のスポーツ人生において最も重要な場所だよ」 しかし、木曜の練習を欠席しており、ナダルのコーチの1人であるモヤは太ももに問題を抱えていることを明かし「問題があったので回復するために今日はラファを休ませ、トレーニングをさせないことにした。48時間の猶予を与えるつもり。待たなければならない」と述べた。 そのナダルは組合せ決定後の会見に登場、怪我についての質問は無く「僕の目標は最大限の力を発揮できるように準備すること。それからどうなるか見てみよう。コートで自分がどうなっているか、どう感じるかは予測できない。でも、物事がうまくいくように努力している。人生全般に言えることだけど、特にスポーツの世界では常に勝つ者と負ける者がいる」と大会への意気込みを語っている。 なお、ナダルは2008年の北京オリンピック(中国/北京、ハード)シングルスで金メダル、2016年のリオデジャネイロオリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)ではM・ロペス(スペイン)とのペアでダブルスでも金メダルを獲得している。
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