「Z李」逮捕された“自称ラッパー”の正体と今後の展開を元刑事が予想「組織の幹部と見ている可能性」「まだ逮捕者は増える」
90万人以上のフォロワー数を誇る、アウトロー系インフルエンサー「Z李」のメンバーが新たに逮捕された。 【映像】逮捕された“自称ラッパー”(実際の映像) 12月1日に放送されたABEMA的ニュースショーで「将来的に再逮捕、さらには共犯者がどんどん増えていって逮捕になる」と語っていた元徳島県警捜査一課警部の秋山博康氏の予測が現実となった Z李の運営をしていたとされる田記正規容疑者(43)ら5人が先月、住居侵入の疑いで逮捕され、ネット界隈が騒然となった。さらに今月5日、警視庁暴力団対策課は、田記容疑者と自称ラッパーの下田ムトアリツキー容疑者(36)ら10人を渋谷区のクラブに侵入した建造物侵入の容疑で逮捕したと発表。田記容疑者は再逮捕となった。 ネット界隈に詳しい文筆家の古谷経衡氏はZ李について「アングラ情報とかアウトロー情報を自分なりに書く人は、山のようにいる。『俺は裏社会のことを知ってるんだぜ』と。本当に知っている人は本名で本を出している」と語っていた。 一連のZ李を巡る事件で、捜査の主体は「暴力団対策課」だというが、これに秋山氏は「暴力団対策課がやっているということは、暴力団関係者だから」との見方を示していた。さらに秋山氏によれば、住居侵入容疑や建造物侵入容疑での逮捕だが、Z李については渋谷署を含めおよそ20の警察署が合同の捜査本部を立ち上げているそうだ。 「20警察署の合同捜査本部ということは、20の事件がある可能性がある。要するに20人以上の何らかの被害者がいる」(秋山氏) 捜査が拡大する背景として、著名人などの裏事情を暴露するアカウントを運営するZ李の特性にあると見られている。身分を明かさず、SNS上で人を集め、犯罪行為にもなる活動も行っているとされ、警察はこの集団を匿名流動型犯罪グループ、いわゆるトクリュウにあたると見ているという。 「20回の再逮捕は逮捕の蒸し返しになるのでやらないが、おそらく5~6回は再逮捕するだろう」(秋山氏) 先月、田記容疑者らが逮捕された住居侵入事件は2年前の2022年11月、さらに今回逮捕となった建造物侵入事件は昨年12月のことだった。事件から長期間を経ての逮捕について秋山氏は「長期間の内偵捜査から組織の実態を解明しながら、首謀者・主犯格を特定する。今回の自称ラッパーは、その組織の幹部に位置する存在と警察は見ているのかもしれない。まだ逮捕者は増える可能性がある」と推察した。 (『ABEMA的ニュースショー』より)
ABEMA TIMES編集部