「1万人の第九」来年の万博でも開催 年末恒例の大阪城ホールで発表 佐渡裕氏「すごい反応」
年末恒例のイベント「サントリー1万人の第九」が1日、大阪城ホールで行われ、全国から集まった約1万人の合唱団が、ベートーベンの交響曲第9番第4楽章の「歓喜の歌」を歌った。今年で42回目。 【写真】指揮者の佐渡裕氏 主催の毎日放送(MBS)はこの日、大阪・関西万博が開幕する来年4月13日に、会場内で同様のイベントを開催すると発表した。合唱団員約1万人を専用ホームページで全国から募集し、今イベントと同じく佐渡裕氏が指揮を務める。 佐渡氏は「今日(会場で)発表させていただきましたが、すごい反応がありましたし、どれだけの人が集まってくださるかわからないですけど、意味のあるものだと思います」とコメント。前回70年万博の当時は小学3年生で「本当にあの時の万博って知ってらっしゃる方は、すごく記憶に残っているとものだと思います。その後いろんなEXPOがあって、今回の万博はチケットがそれほど売れていないとかいろんな話があり、アンバサダーとしてすごく心配していました」との思いも吐露した。 それでも「しかし関西…大阪っていうのはすごく力があるところです。1万人の第九をお聞きいただいてお分かりの通り、来年の4月から盛り上がると思っています。そして平和のシンボルみたいなものですから、この時代に大阪・関西万博というのは意味のあるものとして残っていってほしいな、と思います」と期待をふくらませる。 「そういう意味でトップバッターを務めるというのはプレッシャーですし、大阪城ホールでも音響的に難しいんです。合唱団との距離などもありますし。下見させてもらいましたが、すごい空間です。また朝も早いです。うまいこといくことを願うばかりです」と話していた。 この日のイベントでは、ピアニスト亀井聖矢、歌手絢香が演奏や歌唱を披露。司会は俳優松岡茉優さんが務めた。シラーの詩を俳優田中圭が朗読し、6歳から98歳までの約1万600人が「歓喜の歌」を合唱した。