ゴッホの絵画の世界に包まれる! 撮影も会話も自由、異色のプラネタリウム『イマーシブ・プラネタリウム ゴッホ』をレポート
日々エンタメ×テクノロジーについて発信するリアルサウンドテック編集部。腕利きの執筆陣による読み物も好評ですが、一方で若年層の読者も多い媒体として、参考にしているのは現役大学生たちの声。連載「Z世代のリアルレビュー」では、編集部にインターンスタッフとして勤務する現役大学生ライターの視点から、毎週さまざまなトピックをお届け。今週は、来年こそ大学で美術史の授業をとりたいと思っている川名がお送りします。 【写真】ゴッホの「ひまわり」や「星月夜」が動く! 『イマーシブ・プラネタリウム ゴッホ』の模様 「コニカミノルタプラネタリアTOKYO」にて2024年10月1日~11月23日の期間限定で開催されている『イマーシブ・プラネタリウム ゴッホ』。 本作では、ゴッホの名画の数々がドーム専用に映像化されており、天井から壁面までゴッホが描いた作品の世界に包みこまれるような“新次元のイマーシブ体験”ができます。 映像は絵画が描かれた時期やテーマごとに13のシーンから構成されており、約105分間の上映時間の中で約35分間の映像が3ループします。全天を包み込むように映し出される名画の数々は、1度では見尽くせません。 ゴッホが好んで描いていたという自画像が、ドームいっぱいに次々と映し出されていく様子は圧巻。次第に色彩やタッチが豊かになっていく流れや、鮮やかな色づかいと、厚塗り感のあるゴッホ特有の筆のタッチまで細かくみることができます。 そして本作の魅力は、上映中の撮影や会話、併設するカフェで販売しているメニューの飲食も自由であること。1周目は座って鑑賞、2周目以降は席を変えて鑑賞したり、写真や動画に収めたり、お友達と語り合いながら見るのがおすすめ。思い思いの楽しみ方をぜひ見つけてください。 自分が絵画の世界に入り込んだかのような写真も撮ることもできます。2周目以降の上映中は、みなさんスクリーンの前に立って写真を撮っていました。写真を撮りたい場合は、1番前の席に座るのがおすすめです。 『イマーシブ・プラネタリウム ゴッホ』を開催しているDOME1に入場し、向かって右側にあるのが展示コーナー。 本作は上映中に字幕や音声での解説がないため、事前知識を入れておくのがより楽しむポイントとなっています。入場時に配布されるパンフレットやこの展示コーナーにあるパネルの解説を読めば、ゴッホの作品について知ることが出来ます。 フォトブースもあり、自分がゴッホの絵画になったような写真を撮ることも可能。上映会場に向かう途中にもフォトスポットがあり、『星月夜』や『ひまわり』をイメージした展示物とともに、鏡越しに映え写真を撮ることが出来ます。 併設のカフェ「Cafe Planetaria」では、見た目でも楽しめるゴッホ名画をイメージした限定メニューも販売中。本作を上映するDOME1では、カフェで購入したメニューを持ち込んで鑑賞することができるので、作品と共に写真を撮るのもおすすめです。 『星月夜』のシーンが上映されるのは最後の方なので、コラボドリンクと一緒に写真を撮りたい場合は、購入するタイミングに注意。併設のショップでは、本作にも出てくる印象的な4つのシーンがデザインされたグッズを販売中。特に女性に人気のグッズとなっています。ショップは上映終了前に閉まってしまうこともあるので注意が必要です。 気軽にアートを楽しめる「イマ―シブ・プラネタリウム ゴッホ」は、芸術の秋といわれる今の季節のお出かけにおすすめ。写真では伝わりきらないこの没入感を体験しに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
川名 優菜