箱根駅伝優勝の青学大が始動 当日変更で出番なしの佐藤愛斗、平松享祐らは「箱根11区」に臨む
第101回箱根駅伝(2、3日)で総合新記録の10時間41分19秒で2年連続8度目の優勝を果たした青学大は7日、来年の第102回大会に向けて始動した。激闘から4日、午前5時45分に東京・町田市の選手寮から走って5分の公園に集合。この日、町田市の日の出時間は午前6時52分。まだ、夜明け前の真っ暗な中、体幹トレーニングなど行った後、箱根駅伝に出場し10人は各自で調整。それ以外の選手は起伏があるコースを各自のペースで約10・5キロを走った。 【写真】出番なしの佐藤愛斗は「箱根11区」に意欲の始動 速い選手は後半には1キロ3分10秒までペースアップ。9区登録から当日変更で出番なしとなった平松享祐(2年)は最も速く走り終えて、選手寮に戻った。10区登録から小河原陽琉(1年)に出番を譲った佐藤愛斗(1年)も軽快な走りを見せた。 箱根駅伝出場メンバー以外は12日に東京ニューイヤーハーフマラソン(ハイテクハーフマラソン)、栃木・高根沢町元気あっぷハーフマラソンに分かれて出場予定。箱根駅伝を出場を目指して練習を積んできたが、当日変更などで出番がなくなった選手たちは、その直後のハーフマラソンに「箱根駅伝11区」として臨む。青学大では2区登録だった黒田然(1年)、9区登録だった平松、10区登録だった佐藤愛ら当日変更された選手のほか、補欠登録のままで出番がなかった安島莉玖(1年)らは快走を期す。原晋監督(57)は「箱根駅伝に惜しくも出られなかった選手は『箱根駅伝11区』で結果を出してほしい」と期待を込めて話した。 5日と6日は完全オフ。原監督はゴルフを楽しみ、選手も思い思いに過ごした。つかの間の休息で心身をリフレッシュした後、7日からは通常通りに午前5時に起床し、午前5時45分から朝練習。4年生も引き継ぎなどため、2月上旬まで選手寮に残り、同じ生活を送る。田中悠登主将(4年)が「きょうからリスタートです。また、頑張っていきましょう」と呼びかけ、朝練習が始まった。原監督は「これが我々の日常です」とテレビ番組で見せる明るい表情とは対照的に淡々と話した。 箱根駅伝3連覇に向けて、王者は静かにスタートを切った。
報知新聞社