【サニックスワールドラグビーユース交流大会】初の日本チーム王者となったのは大阪桐蔭。桐蔭学園との熱戦に仲間、観客の視線は釘付け
▼みんな成長、楽しんだ。決して忘れない1週間 決勝戦の前には、『World XV Friendly Match』がおこなわれた。 各チームから推薦された2、3人ずつが集まってコンバインドチームを2つ作り、『SANIX BLUE』(プールA、B)×『SANIX WHITE』(プールC、D)が実施された。 大会中にプレータイムの少なかった選手やBチームの選手などで構成されたチームには、仲間から大きな声援が送られた。 観客も、躍動する選手たちの姿をあたたかく見守った。 15-5と『SANIX BLUE』が勝った試合を終えたあと、『BLUE』の一員として戦った竹内楓稀は、「楽しかった」と歯を見せた。 一昨日に初めて顔を合わせ、短い準備期間しかなかった。海外チームからの選手との間には言葉の壁もあったけれど、いつの間にか意思疎通できるようになったそうだ。 BKのプレーは、できるだけシンプルにして順目に攻めることを基本にした。 「サインプレーも、ジャパンやフィジー、ナミビアという簡単な呼び方にして、難しいことはしませんでした」 短い活動だったけれど、濃密で楽しい時間だった。
3位決定戦のセント オーガスティンズ カレッジ(豪州)×サウスランド ボーイズ ハイスクール(NZ)は、ライバル心剥き出しの熱い試合となった。 5トライを挙げたセント オーガスティンズ カレッジが33-21のスコアで勝者となった。
5位には、東福岡を33-7で下した御所実が入った。 中谷圭部長は、「FWが前に出られました。やりたかったモール勝負に持ち込むことができたので、得点できた」と話し、全国選抜大会後、スクラム強化と、モール、ラインアウトの整備をしてきたことが結果に結びついたとした。 敗れた東福岡のFL古田学央主将は、今大会中も見られた好不調の波について、「細かいミスが出ると自分たちのスタイルを出せなくなる」と反省した。 「これからも3・23(選抜で1回戦負けした日)のことを忘れることなく、自分たちに厳しく積み上げていきます」