生きたインコ「ゆうパック」で送り付け物議…これって法律的に問題ない? 愛鳥家の弁護士に聞いた
今年6月、鳥の保護などを行うNPO法人に生きたまま封入されたインコが荷物として“郵送”されたことが明らかになり、SNSを中心に物議をかもした。 【元の投稿】「命をこんな危ない方法で送るなんてありえない…」 事前に連絡なく一方的にインコが送られてきた「NPO法人 ことりのおうち」は、X上の投稿で、梱包(こんぽう)には空気穴もなく、猛暑日なら死んでいたと指摘。「命をなんだと思ってるんですか?」と憤りをあらわにし、一連の行為について注意を呼び掛けた。 その後の報道等によれば、NPO法人は送り主と連絡がとれたといい謝罪を受け入れ、送られてきたインコも無事新しい飼い主の元に引き取られたという。
日本郵便「より良いサービス提供について検討を行っている」
この騒動で、生きた小動物が輸送されている状況に驚いた人もいるのではないだろうか。実は、運送大手3社のうち、日本郵便(ゆうパック)だけが哺乳類を除く小動物の輸送を受け入れている。 ヤマト運輸は、条件を満たした魚類・昆虫類を除き、動物の配送を一律で禁止。ペットの輸送については提携業者による専門の輸送サービスを提供している。佐川急便は、動物の引き取りを拒絶できる旨が約款に記載されており、業者に向けては一部特殊輸送としてカスタマイズプランを展開しているようだ。 日本郵便は、条件(右画像)がそろえば、魚介類・昆虫類のほか、は虫類や小型の鳥類の輸送を受け入れている。 今回の騒動を受けて日本郵便は、取材に対し「弊社においては、引き続き、お客さまからお預かりしたお荷物を確実にお届けするための適切なお取り扱いに努めさせていただくものですが、Webサイトでご案内のとおり、弊社においてはお荷物の輸送に際して、温度(気温、水温)の調節、換気(通風の確保)、えさや水の補給等特別な取り扱いを行わないため、これらの措置が必要な生き物のゆうパックでのご利用はお控えいただきますようお願いいたします」とコメント。 さらに今後については「生きた動物のゆうパックでのご利用については、引き続き、お客さまから頂戴するご意見などを踏まえ、また、社会環境の変化などに鑑み、より良いサービス提供について検討を行っているところでございます」と回答した。