不登校や教育現場に「世界一楽しい革命」 学校に行けない子供の居場所『トーキョーコーヒー』 わずか2年で全国に400近い拠点
■トーキョーコーヒーに通うと出席認定する学校も
2年前から運営されている大阪市阿倍野区の拠点では、学校との連携が始まっています。 ある日のトーキョーコーヒーでは、みんなで料理を作っていました。 【小学5年生 こうたろうくん】「ここほとんど家庭科の教室やから、いろいろ学べる」 食材を切りながらそう話した、小学5年生のこうたろうくん。4年生から学校に行かなくなり、週に2回ここに通っています。 実は今年2月から、トーキョーコーヒーに通うことが小学校での出席日数として認められるようになりました。 【こうたろうくんの母・あやさん】「とりあえずゼロよりは、何か活動していることを、『活動している』と認めてもらえたことはありがたいんじゃないかなって思っています」 【小学5年生 こうたろうくん】「学校に行ってもいいし、行かんでもいいし、というのを自分で選べるのはすごくいいことだと思います」 「色んなところ行かせてくれるのは、息子としてはありがたい」 【こうたろうくんの母・あやさん】「そうですね、どういたしまして」 家ではタブレット学習などをするこうたろうくん。学習計画を自分で立てるなど、自立心が芽生えてきたといいます。 【小学5年生 こうたろうくん】「今思ったら自分でやって、やることを決めてやった方が楽やなって思う」 【こうたろうくんの母・あやさん】「やりたいことと、やってほしいこと、親としてこれぐらいはっていうことのすり合わせでこの形ですね、今は」 学校に行かないのに出席認定されるわけは、“対話と理解”です。小学校の畑の一角を借りて始めた農作業をきっかけに対話が生まれ、当時の校長が理解してくれたのです。
【トーキョーコーヒーあべの 木ノ本真里さん】「トーキョーコーヒーっていう立場で、何らかの形でやっぱり学校とかかわるっていうのがすごい大事だなと思ってたから」 学校にとっても、児童が家に閉じこもり、つながりがなくなってしまうことよりも、学校以外の“居場所”があることは大切だと感じています。 この動きは阿倍野区内の他の学校にも広がり、トーキョーコーヒーに通う他の児童も出席認定となりました。 【歩くんの母・直子さん】「学校もどんどん変わっていってるんだなあって思います」 「地域とか学校とか社会全体で子供を見られたらすごくいいなって。お母さんにとってもすごく負担も減るし、安心もあったり、そういう社会であってほしいと思っています」 Q.トーキョーコーヒーはどんな場所? 【小学4年生 歩くん】「自由な場所」