五輪最終予選へ、恩塚HC「速さ、しつこさ、チームワークで勝つ」
決戦前日の2月7日、『FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)』を控えるバスケットボール女子日本代表がメディア対応を実施。恩塚亨HC、林咲希主将、馬瓜ステファニーが意気込みを語った。 【PHOTO】林咲希、馬瓜ステファニー 恩塚HC「決意と感謝を持ってコートに立ちたい。この舞台につなげてくれたファン、スポンサー、関係者、これまで戦ってくれた選手の思いに応えられるよう、感謝の気持ちを持って臨みたい。一戦必勝で『パリ五輪』のキップを持ち帰りたい。自分たちの持っているもので最強の戦いをする。速くてしつこくて、チームワーク良く戦いたい。十分手応えを持って明日の試合に臨みたい」 林「いよいよ始まる。今日2回の練習で自分たちがやらないといけないことをしっかり確認したい。キャプテンとしてみんなを引っ張るとともに、試合に入れば走ること、リバウンドからのルーズボールのところ、シュートを決めることをやりたい」 ステファニー「自分は直前合流で、選んでもらって感謝しているし、ここに立つ責任を認識して、明日から日本の力になれるようがんばりたい。やっぱり日本の良さであるスピード感、4番になると思うが、相手のピッグマンに対して、どれだけアタックできるか。あと外のシュートが多い中、ペイントアタックとか2ポイントで貢献することが大事だと思っている」 恩塚HCはコンセプトを「走り切るシューター軍団」から「走り勝つシューター軍団」に変更した。 「『走り勝つシューター軍団』をコンセプトにチームを選んだ。速さとしつこさとチームワーク、この部分で明らかに世界で優位に立てると思う。個々のマッチアップではどのポジションでもこの3点で勝てると思う。この3点を強みとして最大限に発揮できるチームを作ってきたし、そういう選手を選考してきた」 PG4名(吉田亜沙美、本橋菜子、山本麻衣、宮崎早織)登録も指揮官の意図を反映したものだと言う。 「意図している。速さをいかに出せるか。相手チームは私たちの速さを消すためにいろんな手を使ってくると思うが、それを攻略するための戦術やユニットを考え、私たちの強みを最大化できる結果がこのパターン」 姉エブリンと初めて日本代表として一緒にプレーするステファニーはこのように喜びを口にした。 「ふたり同時に代表で出場するのは初めてなので、一緒にできるのを『うれしいね』と話している。『OQT』の厳しさは自分もエブリンもわかっているつもりなので、日本のためにしっかり『五輪』のキップを勝ち取ることがここにいる一番の理由なので、ふたりで切磋琢磨して1対1をしている」 林主将は左膝前十字靭帯断裂の大ケガによってチームを離脱した星杏璃への思いを時には声を震わせながら明かした。 「アンの思いを背負って戦っていきたい。絶対に『五輪』のキップを手にして、『一緒にがんばってきてよかった』と思ってもらえるように、アンだけではなく、今までのメンバーも、日本代表を応援してくれるみなさんのためにもしっかり戦っていきたい」 【バスケットボール女子日本代表チーム FIBA女子オリンピック世界最終予選メンバー】 3馬瓜ステファニー(PF/モビスター・エストゥディアンテス) 4川井麻衣(SG/トヨタ自動車 アンテロープス) 8髙田真希(C/デンソー アイリス) 12吉田亜沙美(PG/アイシン ウィングス) 15本橋菜子(PG/東京羽田ヴィッキーズ) 18野口さくら(PF/アイシン ウィングス) 23山本麻衣(PG/トヨタ自動車 アンテロープス) 27林咲希(SG/富士通 レッドウェーブ) 30馬瓜エブリン(PF/デンソー アイリス) 31平下愛佳(SG/トヨタ自動車 アンテロープス) 32宮崎早織(PG/ENEOSサンフラワーズ) 88赤穂ひまわり(PF/デンソー アイリス) 女子日本代表はハンガリーでの『OQT』にて2月8日(木)・スペイン、9日(金)・ハンガリー、11日(日)・カナダと対戦。グループ上位3か国に与えられる『パリ五輪』出場権の獲得を目指す。3試合ともNHK BS1、DAZNにて生中継。