小学生に拡がる“マイクラ”ブーム、その教育的効果とは
“与えっぱなし”はダメ 親子の触れ合いが子どもの向上心を育てる
ゲームの発売元が行った調査によると、マインクラフトのイベントに参加した小学生の保護者のうち87%が、「マインクラフトを遊ばせたい/遊ばせてもいい」と回答しており、マインクラフトに対して保護者も好意的な意見を持っているようです。その背景には、前述したようなゲームが持つ教育的な効果に期待するところもあるものと思われます。しかし、だからといって「子どもにマインクラフトを与えておけばいい」という単純な考えは、正しいとは言えません。マインクラフトに限らず、ゲームでも、スマホでも、知育教材でも、親が子どもに“与えっぱなし”にするのではなく、それを親子のコミュニケーションに活かしていくことが重要です。
子どもは遊びながら夢中になって想像力を働かせ、モノを創り出そうと試行錯誤します。そして、完成したモノは誰かに見せたいし、誰かにやり遂げたことを褒めて欲しいと考えます。マインクラフトに夢中になるそうした子どもを親は放置するのではなく、子どもが作った世界に興味を持って話を聞いたり、作り上げた建物を褒めたり、時には一緒になってどうすれば想像したものが作り出せるかを考えたりして、そうした親子のコミュニケーションが、子どものモチベーションや更なる想像力を生み出すきっかけになるのではないでしょうか。子どもだけでなく親も一緒になってゲームの世界を遊ぶことが、親子の関係に良い効果を期待することができるのです。 (執筆:井口 裕右/オフィス ライトフォーワン)