小学生に拡がる“マイクラ”ブーム、その教育的効果とは
世界各地で人気マインクラフト、注目されるその“教育効果”
マインクラフトは、リリース後から世界各国で展開され、パソコン版の登録ユーザー数は1億人を突破しているとのこと。スマートフォンやXbox360、Playstation(PS)といった家庭用ゲーム機向けにも移植されユーザー数を各国で増やしているのだそうです。2014年秋には運営会社のMojang ABがマイクロソフトに25億ドルで買収され、話題になりました。日本国内でも、2014年にPS 4、PS 3、PS Vita のダウンロード版、2015年にPS Vitaのパッケージ版が発売され、PS Vita版は累計で50万本を超える大きな売上を記録しているといいます。 この人気が他のゲームの人気と大きく異なる点、それは大人だけでなく小学生を中心とする子どもたちの間で人気が拡大している点、そしてその人気に教育関係者が注目しているという点です。 ゲームの発売元が行った調査によると、回答した小学生1714人のうち84%が「クラスメイトにマインクラフトをプレイしている人がいる」と答えているほか、「クラスで10人以上マインクラフトをプレイしている人いる」と答えている回答者も20%を超え、中にはクラスメイトの半数近くで一緒にマインクラフトをプレイしている人もいるといいます。今年6月に開催された次世代ワールドホビーフェアの会場では、子どもたちがマインクラフト上でのモノづくりの巧みさやスキル、チームプレイを競う「スーパーマイクラキッズコンテスト」が開催され、500人を超える参加者を集めたとのこと。また、小学生向け人気雑誌『月刊コロコロコミック』や子ども向けポータルサイト『Yahoo!きっず』などでも特集が組まれ、人気の高さが伺えます。 そして、この夏休みには「スーパーマイクラキッズコンテスト」に加えて親子でマインクラフト上でのモノづくりに挑戦する「親子家づくり教室」などを行った「マイクラキッズフェス」が京都市の元・立誠小学校と東京の武蔵野大学有明キャンパスで開催されたほか、教育の専門家と親子でマインクラフトを活用した学習を実践するワークショップやゲームによる教育の在り方を考えるカンファレンスなどを盛り込んだ「Minecraft×Education 2015」が早稲田大学で開催され、いずれのイベントも多くの親子が参加したのだそうです。