清宮幸太郎、5日に8番左翼で侍ジャパンデビュー 国際大会で初物キラー襲名「初対戦でもどんどん振っていく。そこのスタイルは変えずに」
野球日本代表「侍ジャパン」は4日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(9日開幕、東京ドームほか)に向けて、宮崎市の清武運動公園で事前合宿の第2クール3日目に臨んだ。中軸候補の一人、清宮幸太郎内野手(25)=日本ハム=はライブBP(実戦形式の打撃練習)で2打数1安打。初対戦した同僚の北山亘基投手(25)=日本ハム=から快打を放ち、初対戦の投手を多く相手にする国際大会へ、順調な調整ぶりを示した。 宮崎の青空の下、侍ジャパンの背番号3が輝いた。3連休の最終日に行われた実戦的な打撃練習。3600人が集まった清武運動公園で、最初にファンを沸かせたのは、東京・早実高時代から脚光を浴びてきたこの男だ。清宮が第1打席に、同僚の北山から左前打をマークした。 「いい感じで捉えられた。(北山が投球時に打席に)立ちたかった。初めてだったので。あいつに抑えられなくてよかったです」 清宮は北山と日本ハムの同僚で同学年。普段から同じチームで戦う仲間だが、紅白戦などでの対戦経験はなく、初の顔合わせだった。初対戦の投手を多く相手にする国際大会。プロ7年目で初めてトップチームで日の丸を背負う左打者にとって〝仮想国際大会〟となる中、外寄りの直球を逆らわずに左前に運んだ。対応力の高さを示し、「僕は初対戦でもどんどん振っていきたいと思っている。そこのスタイルは変わらずにいけたら」と頼もしく語った。 2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の際に、今大会で清宮がつける背番号3で「侍ジャパンの背番号3は縁起がいいぞ」と若きスラッガーに期待する井端監督が大きくうなずく会心の当たりもあった。意外にもそれはファウルとなった打球。内角高めの速球に体を回して反応し、場外への特大ファウルとし「あのさばきは、なかなかできるもんじゃない。あれを見て大丈夫だなと思いました」と中軸候補に信頼を寄せた。 5日は広島との練習試合(午後1時開始予定)が組まれており、今合宿初の実戦に臨む。清宮は「8番・左翼」で先発出場する予定で「シンプルに。いつも通りいい準備をして臨めれば」。規定打席には届かなかったものの、キャリアハイの打率・300を記録した今季の後半に同僚のマルティネスの助言でトップをつくるタイミングを修正してから打撃は好調。侍ジャパンでも変わらぬ存在感を放つ。(武田千怜)