FW陣が大爆発! U16日本代表が見せた大いなる可能性。廣山監督「日本を代表するFWを育てたい」【U16代表】
FWが競い合う好サイクル
今年秋にU-17ワールドカップの1次予選が始まるが、よりタフな戦いは来年春にサウジアラビアで行われる最終予選、そして秋にカタールで開催が予定されているU-17ワールドカップ本大会だ。 そこに向けて大会を通じた最大の収穫はFW陣の爆発だろう。最終戦でゴールを奪った吉田と葛西、大会MVPに選ばれた浅田はいずれも大会通算3得点。「全試合でFWが複数のゴールを決めているし、吉田と葛西は全試合で得点している。これは簡単にはできないこと」。廣山監督も強調したように、FW陣が競争しながら成長していく良いサイクルを獲得しているのは好材料だ。 「この年代の代表から、日本を代表する点取り屋を育てたい」 そう語る指揮官はFW陣には「いろいろな役目があるが、まずゴールを目指すこと」を進めてきた。大会期間中には引退したばかりの元日本代表FW岡崎慎司氏の映像を編集して見せて、ストライカーらしい点の取り方と、その重要性を強調した。 もちろん、その成果がすぐに出たという単純な話ではない。ただ、中盤ありきのサッカーになりがちな各年代の日本代表にあって、FWが仕留める前提でのゴールから逆算したサッカーを志向した成果は、早くも見え隠れしており、ここからの成長をさらに楽しみにしたくなる内容だったのも間違いない。 来年のU-17ワールドカップへ向けて、さらなる大化けを期待したい。 取材・文◎川端暁彦
サッカーマガジンWeb編集部