千葉県知事選、自民・立民は現職の熊谷氏支持で相乗りが確定的に 連合千葉は推薦を確認
任期満了に伴う3月の千葉県知事選を巡り、再選出馬を表明した現職の熊谷俊人知事の支援態勢が固まりつつある。先に「県連支持」を決めた立憲民主党県連に続き、自民党県連も8日、県選出の国会議員団会議で県連支持の方針を了承し、両党相乗りが確定的となった。立憲民主などの支持母体である連合千葉も同日、熊谷氏の推薦を確認した。 自民県連の阿部紘一幹事長(県議)は国会議員団会議で、同党県議団が昨年12月27日、県連支持で意見集約したことを報告し、了承された。近く正式決定する。産業振興や安心・安全な暮らしの確保といった8項目の政策協定を熊谷氏と結ぶことも正式に決めた。 県連の斎藤健会長(衆院千葉7区)は会議後の記者会見で「熊谷氏の防災対策への熱心さは評価できる」と指摘した。同席した小林鷹之選対委員長(同2区)は熊谷氏の防災対策を「判断や行動が速い印象だ」と語った。成田空港の機能強化に伴う周辺地域の産業集積への取り組みなどにも期待感を示した。 前回の令和3年知事選で、自民は党内対立で事実上の分裂選挙となり、推薦候補が熊谷氏に大敗した。阿部氏は「しこりが残る県議に考慮し、緩やかな支援体制の『県連支持』に決めた」と述べた。 一方、連合千葉は同日、執行委員会を開き、熊谷氏に推薦を出すことを確認。今後、連合本部に上申し、正式に決まる運びだ。 連合千葉の永富博之会長は熊谷氏への推薦理由を「連合千葉の県政への政策要望に真摯(しんし)に向き合い、よく理解し、取り組んでいる」と記者団に語った。 知事選では、元船橋市議の門田正則氏が無所属での出馬を表明した。共産党県委員会は独自候補の擁立を模索する。(岡田浩明)