「あのとき助けられなかった…」亡くなった愛猫が再び現れる理由とは?後悔を抱えるすべての人へ贈る心温まる物語【作者に聞く】
子どものころに飼っていた愛猫グレは、突然発作を起こして死んでしまった。共働きで両親がいないなか、突然のグレの発作に優は怖くて逃げ出してしまう。「あのとき、病院に連れて行っていれば…」後悔の念が消えないペットロスを描いた、めぐお(@8MEGUO8)さんの創作漫画「死んだ飼い猫と再会した後ろ暗い飼い主の話」を紹介。 【漫画】本編を読む 本作は、ペットが亡くなり後悔を抱く飼い主たちから「同じ経験をして、今も後悔している」「救われた」「涙が止まらない」などの声が届いている。めぐおさんに制作秘話や作品に込めた想いについて話を聞いた。 ■過去を背負う飼い主の心を癒す猫の存在 作者のめぐおさんが「死んだ飼い猫と再会した後ろ暗い飼い主の話」を描くことになったきっかけは、彼女自身の体験と後悔だという。幼少期から保護猫と暮らし、小学生の頃に拾った愛猫グレとの思い出は特に深く、その存在はめぐおさんにとってかけがえのないものだった。彼女が落ち込んでいるといつもそばで寄り添ってくれるような優しい猫だった。 賞に応募する作品の制作中、内容に悩んでいたが、担当編集者との会話で自身の体験をベースにしたエピソードを描くアイデアが浮かんだそう。「自分のように話せない後悔を抱えている人がいるかもしれない」という思いが作品制作への後押しとなったと語る。めぐおさんの希望を込め、作品の中で大好きな猫との再会を描き、後悔の念を抱える主人公が癒されるまでの過程を丁寧に表現した。 ラストの伏線回収にこだわった点も、彼女の作品への愛着が感じられる。主人公が抱く「猫が自分を恨んでいるかもしれない」という罪悪感を払拭するため、ラストの場面でその気持ちが報われるよう工夫が施されているのだ。この作品が公開されると、SNSなどには「涙が止まらない」「救われた」という声が続々と寄せられ、似た経験を持つ読者の心に寄り添う内容であることが伺える。 現在、めぐおさんはコミカライズの仕事を中心に活動しているが、今後もまた新たなオリジナル作品に挑戦したいと意欲を見せる。 取材協力:めぐお(@8MEGUO8)