かんぽ生保問題 日本郵政社長らが辞任会見(全文3)経営側は助長していない
組織的な問題だったのではないか
NHK:すいません。われわれ今回、取材で優績者の方々にお話を聞いたりしていて、組織の命を受けて高い営業目標を達成してきたっていうことでしたり、もうトカゲの尻尾切りのように、一部の社員による問題行動とされること、そういうことに非常に危機感だったり違和感を覚えていらっしゃる方にお会いしてお話を聞きました。それで、社員に向けてのメッセージとしてもきちんとお答えいただきたいんですけれども、そもそも不適正を許容する仕組みっていうのが組織的な問題、責任が組織的なものだったんじゃないかというふうに思うんですが、その点についてはいかがですか。 植平:不適正を許容する組織、あるいは組織的な問題というご指摘でございましたが、私の自覚の中で不適正を許容したことは一度もございません。われわれが募集人の方々に出す適正な販売のマニュアル、あるいはいろんな諸ルール。今回、先ほど長門のほうからご紹介がありましたルール違反等も、われわれが敷いた募集制度の仕組みと枠組みの中で、そこからはみ出したものを今回、処分対象としているわけですけれども、一度たりともわれわれが出したルール、あるいは品質ルールについて、これを逸脱してもいいとか、あるいは逸脱するということを前提にしたルール化を図るというようなことはまったくありません。 従ってわれわれは、これは痛恨の極みでございますけれども、こうしたルールを敷きながら、そうしたルール違反について厳正に、やはりチェックしきれなかったという点についての反省はしておりますけれども、今おっしゃられたように、われわれがそれを助長したというようなことは、まったくもってあり得ないという話でございます。 横山:よろしいですか。私も同じ認識でありまして、経営側、また本社、支社がそうしたことを仕組み上、助長していたということはまったくないというふうに考えておりますし、特別調査委員会の先生方とお話をしておりましても、会社全体に蔓延しているということではないというお話をいただいております。以上です。 司会:ほかにご質問のある方。すいません