かんぽ生保問題 日本郵政社長らが辞任会見(全文3)経営側は助長していない
かんぽ生命保険で顧客に不利益となる不適切販売が発覚した問題で、日本郵政グループは27日午後6時から都内で記者会見を開き、日本郵政の長門正貢社長、かんぽ生命の植平光彦社長、日本郵便の横山邦男社長の辞任を発表した。 【動画】かんぽ不適切販売問題 日本郵政グループ3社長が辞任会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「かんぽ不適切販売問題 日本郵政グループ3社長が辞任会見(2019年12月27日)」に対応しております。 ◇ ◇
不適正を誘引する仕組みになっていたのでは?
NHK:NHKの「クローズアップ現代」の【キクチ 00:47:01】です。社長、お三方それぞれお答えいただきたいんですが、組織的な責任の問題についてお伺いしたいことがあります。特に優績者について。非常に多くの販売実績があって品質に問題がない社員の模範だとして会社が推奨してこられたと思いますが、これまで不適正な販売は一部のコンプライアンスの意識の低い人たちが行ってきたと、そういうふうに言っておられましたが、こうした社員の模範とされる優績者が品質に問題のある販売を行って、しかも一定程度、組織として許されているという実態が内部資料からうかがえます。 これ、優績者の成績表をリストにした内部資料なんですけれども、ここには二重払いや無保険が生じる乗り換え潜脱の疑いがあるものが、例えば5%以下、あるいは同じく顧客に大きな不利益を生じさせる疑いのある料済や減額が12%以下、また苦情は3件以下ということで、不適正な募集を組織として許容すること、不適正な疑いのある募集を組織として許容することが示されているようなものですが、こうした仕組みが結果的に不適正を誘引する1つの原因になっていたとは考えられないでしょうか。 植平:優績表彰の優績者について、品質に問題のある優績者を許容してきたのではないかというご指摘、ご質問でございます。私がかんぽ生命にまいりまして、こうした優績者を表彰する制度、これはおそらくかんぽ生命のみならず、いろんな販売会社といいますか、生保会社も含めて優秀な成績を上げる方々を表彰する仕組みというのはどういう組織でもお持ちになっているんだと思います。そんな中で、今回の品質問題についての一定の根本原因の中でも取り上げられていますけれども、やっぱり新規の契約に少し傾斜をした評価をしてきたといったようなことも含めて、今後、われわれとしては成績評価の在り方については大きく変えようとしております。