90年代から現在までの道のり:BADBOYのストリートファッションへの新たな挑戦
「やっぱり同世代からの反響が凄かったですね。特に、子どもの頃にBADBOYを体感した世代でもある、20代後半から30代にかけての懐かしいという声を一番多くいただいています。 そのおかげでいろいろな商品も販売していますし、コラボレーションもたくさんさせてもらっています」
ストリートファッションとして今後も挑戦していくBADBOY
BADBOYの復活は、ただ懐かしいというだけではなかった。 リブランドされるとともに、人気ヒップホップアーティストのイベントも決定。 当時の世代だけではなく、BADBOYを知らない世代も、BADBOYと出会う機会が増え、購入層も変化していった。
「今でも購入層は30代が中心ですが、リブランドしてから変わりました。 リブランドはもちろん、古着の影響力も大きかったと思います。古着で新たにBADBOYを知ったという子たちや、コラボで若い世代が知るというのが非常に多かったと思います。そのおかげで最近では、10代20代の購入層も増えましたね」 リブランドして、新たに動き出したBADBOY。現在も復刻やコラボレーションが多いが、デザインはどのように変わったのだろうか。
「昨今の90年代のリバイバルもあって、復刻のお話をいただくことは多いですね。特に90年代に流行ったシャカシャカ素材のナイロンの上下とか、半袖と長袖をドッキングしたアイテムのイメージが強いみたいです。 コラボレーションをするときは、昔のイメージのBADBOYを今に合わせた商品にして、作り直すことが多いです。 今までは、当時のニュアンスを取り入れたデザインの方向性でやらせてもらっていましたが、これからは来年の夏に向けて、また少しずつブラッシュアップしていく予定です」 BADBOYの躍進は止まらない。 今までの歴史を踏まえてからBADBOYを着てみると、新たな景色が広がっていくことだろう。 「当時からBADBOYの原点は変わらないなと思っていますね。 『LIFE'S A BEACH』というブランドから始まって、今までの歴史を振り返ると、やっぱりBADBOYは凄く面白いブランドだと思います。 その歴史があるなかで着てみると、また新たな景色が広がるし、今に繋がるのかなと思っています。世代によっては、あのダサいブランドが…という感じもあるとは思いますが、リブランドとともに、こんなに深みがあるブランドなんだなというのが伝われば、一番うれしいですね」