90年代から現在までの道のり:BADBOYのストリートファッションへの新たな挑戦
アクティブラインのBADBOYと、リブランドしたBADBOY
BADBOYの象徴でもあるロゴを覚えている人も多いだろう。 目のインパクトが強いロゴはスポーツ向けのアクティブラインとアパレル向けのカジュアルラインでロゴを住み分けして展開している。 アクティブラインでのBADBOYは、ファッションやデザイン性といった側面だけではなく、ファイターに寄り添ったギアを開発。 MMAやK-1などの選手のファイティンショーツは、UFCで活躍する多くのトッププロ選手が採用し、格闘技のベストブランドにも選ばれた。 その一方で、カジュアルラインでは2019年にリブランドをして話題になったのは記憶に新しい。一体どのような経緯を経て、BADBOYはリブランドに至ったのだろうか?
「今までは別の会社がBADBOYと契約をして、国内でハンドリングをしていたのですが、5年前くらいから契約の更新をしなくなりまして。 そのタイミングで、我々が契約をさせてもらって現状に至ります。 2019年頃までは、アパレルの商品もほとんど展開されていなくて、契約も解除されてしまったので、5年前までのBADBOYは全然動いていない状態でしたね」
そのような状況の中、再び動き出したBADBOYは、リブランドされると世代を中心に瞬く間に話題になった。 リブランドされたBADBOYは、ストリートファッションのデザインを落とし込み、一層シャープさが増している。 しかし、なぜ小塩さんはリブランドするブランドとして、BADBOYを選んだのだろうか。 そこには、意外な理由があった。
「子どものときに着ていたあのブランドはなんだったのだろう…と思ったのがきっかけです。僕の世代には、90年代後半のストリートファッションとしてのBADBOYではなく、2000年代のジャスコとかイトーヨーカードーに売っているものというイメージがBADBOYにはありました。 その当時のイメージのまま育った世代が、改めてBADBOYと出会ったら面白いのではないかと思いついたのが、ちょうど5年前でした」 小塩さんの閃きは、まさに当たった。 あのロゴとともに再び現れたBADBOYは、当時の世代を中心に多くの反響があったという。