「ケンとメリーの木」のある北海道・美瑛町が日産自動車と100年プロジェクトをスタート
排出削減の取り組みとして日産「リーフ」を公用車として導入してもいる。 一方の日産は、EVに関するノウハウやネットワークを活かし、脱炭素、災害対策、観光などの地域課題解決を通して社会変革を進めていく日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進。2024年6月現在で259件の連携をしている。 今回の協定締結の経緯について日産自動車の日本事業広報渉外部に話を聞くと、日産が町役場に出向いてブルー・スイッチの説明をしたり、イベント用のEV貸し出しをしたりしていたところ、逆に町長が日産の本社を訪問するという関係になり、協定締結に至ったという。
これまでのブルー・スイッチは、災害対策や脱炭素をテーマとしたものが多く、環境保全を目的としたものは他にないとのことだ。 続いて6月24日には、具体的な取り組み内容を発表。美しい道、豊かな森プロジェクトの内容を具体化するとともに、「美瑛×NISSAN ブルー・スイッチの森」の誕生を記念したシンボルツリーの植樹が、町内の小学生などとともに行われた。 ■100年先へ美しく豊かな森の循環を 美しい道プロジェクトは、道の駅びえい「白金ビルケ」を入り口として、国立公園を含む白金エリアを EV 推奨エリアとし、EV普及促進によるCO2
排出削減、EVを活用したサステナブルツーリズムの促進を行っていく活動だ。 一方の豊かな森プロジェクトでは、CO2 を吸収する森林の適正な管理をしつつ美しい自然環境を後世に残すため、ブルー・スイッチの森を活動の場とし、EVオーナーや町民とともに、100年先へ美しく豊かな森の循環をつくるとしている。 シンボルツリーには、ケンとメリーの木に代わる美瑛町との連携の象徴という意味も込めたそうで、周辺には誤伐防止のリボンをつけた新たな苗木も植えてある。今後も年に1回イベントを行い、植樹をしながら森を育てていくという。