6戦無敗の好調・新潟に復活した頼れる男。FW太田修介が4か月ぶりの公式戦でもたらすチームのさらなる活性化
「次は仕留め切りたい」
「プレーの出来よりも、まず一歩目を踏めたのが大きい」 久々の実戦は、納得のいくものではなかったかもしれない。しかし、アルビレックス新潟の28歳は前を向いた。 【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集! 9月14日、新潟はJ1第30節で湘南ベルマーレとホームで対戦し、3-1で勝利した。 湘南戦で4か月ぶりの公式戦出場を果たしたのは新潟FW太田修介だ。 太田は5月12日のトレーニング中に左ハムストリングス付着部を損傷。リハビリを経て、湘南戦で4-4-2の右サイドハーフとして先発出場した。 太田はタッチライン際でボールを受けて仕掛けるだけでなく、左サイドにボールがある時には大外から積極的に内側へ入って、攻撃に厚みをもたらした。長期離脱からのいきなりのスタメン出場だったが、81分まで上下動を繰り返した。 太田は課題を感じたと話す一方、自身にとって大きな意味を持つ試合になったとも語る。 「久しぶりのゲームで、正直、身体はキツかったけど、チームが勝てて良かった。個人としては、これまで見えていなかったものが見えたし、やっぱり公式戦の緊張感の中でのプレーと、練習でのプレーはまったく違う。公式戦だからこそ新たな課題も見つかったし、次につながると思います」 主に両サイドの攻撃的なポジションを主戦場とする太田。ライバルには湘南戦で今季10点目を決めた谷口海斗や快足ウインガーの小見洋太、テクニシャンの長谷川元希、レフティのダニーロ・ゴメスらがいる。背番号11の復帰で競争が激化すれば、チームの活性化にもつながるだろう。 次節以降へ、太田は次のように意気込む。 「チームの戦い方として、つなぐところはもちろんつなぐけど、背後への一本のパスを狙う部分もある。そこからチャンスにつながったりもしているので、そこへ自分が関わっていければ。後半はカウンターから決定機もあったので、次は仕留め切りたいです」 新潟は湘南戦の勝利でリーグ戦6戦無敗(4勝2分)と好調だ。ラストスパートへ勢いを増すチームを、太田は自身のプレーでさらに加速させられるか。離脱期間の鬱憤を晴らすような活躍に期待したい。 取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)