【腸のふたをとって便通りをよくする!】ガンコな便秘は「尻活」で解消!
便秘ケアといえば、腸活。ただ腸活で改善しない人は、尻活も必須。今度こそ便秘が改善する対策法を伝授! 〈画像〉腸活&尻活におすすめの「食事&テクニック」 お話をうかがったのは 佐々木みのり先生 肛門科医
腸のふたをとって便通りをよくする。出口(直腸・肛門)の便秘は尻活で改善
便意をガマンすると腸の出口にどんどん便がたまる! お尻で問題が起きている「出口の便秘」。その大きな原因は? 「便意があるのにトイレをガマンするからです。便が直腸に下りてくると便意が起こり、肛門まわりの筋肉がゆるんで排出する準備が整います。これが排便反射。このときに軽くいきめばスルリと便を出すことができます。ところが何度も便意をガマンしていると、便をためることがクセになり、出口に出残り便があるのを感じない鈍感な直腸と肛門に」(佐々木先生) そして出口に残った出残り便は直腸で水分が吸収されてカチカチに。 「硬くなった出残り便で出口渋滞が起こり、肛門付近に常に便がたまった状態です。毎日排便があっても、たまった便の一部が押し出されているだけのこともあります。排便後に肛門をふくたびにペーパーに便がつくなら、出口の便秘の可能性大なので要注意です」(佐々木先生) 尻活で出口の便秘を改善しよう。 便が直腸に下りてくると、排便中枢から大脳皮質に情報が伝わり便意が起こる。このタイミングで排便できないと便意が消失。便がたまり続けると直腸の壁が伸びきって、さらに排出力が低下する。
【便の出口を開く】毎日やろう! 尻活メニュー
◆便意を感じたら即トイレ 便意を感じたらトイレへ行く習慣を。直腸と肛門の角度がまっすぐだと便が出やすいので上体を前に倒してひじをひざに置き、足裏を床につけて姿勢を安定させる。足裏がつかないなら足元に台を置く。
◆残便感があったら下腹部ゆすりを
トイレに行ってもなかなか出ない場合は、下腹部ゆすりを。便座に座って上体を少し前かがみに。両手の親指をおへその横にあてて両手で下腹部を包むようにつかんだら、上下にゆすって刺激する。
◆おなかもお尻も温める
お腹やお尻を温めることで血流がよくなり腸の働きが活発に。簡易カイロをお腹やお尻にあてたり、腹巻を活用するのも手。寝る前には40℃前後のお湯に浸かって体を温めて、肛門と腸の血流を促して。 イラスト/ヤマサキミノリ 取材・文・構成/山本美和 Edited by 岡部 奈央子
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