沼津港深海水族館に聞く! 深海生物〝ブサカワ〟選手権【へんないきもの・深海魚編 vol.02】
深海一のファッショニスタはイトマキフグで決まり!
水族館にはほかにも数々の人気者がいますが、体が六角形をしたイトマキフグも忘れてはいけません。体形が糸巻きに似ているところから、こう呼ばれるようになったのだとか。 「イトマキフグは黄色いボディにドット柄がとてもおしゃれです。深海魚にしては珍しい鮮やかさで、深海のファッションリーダーですね」(山口さん) フグらしい大きな目とおちょぼ口がなんともキュート。ぜひ、正面からかわいい顔を見てみてください。
毛皮を着ているようなオキナエビは貴婦人風
「私たちの今の一押しはオキナエビなんです。オキナエビは体に細かい毛がいっぱい生えていて、見た目がとってもモフモフしている珍しいエビなんです。人によってはその毛が気持ち悪いという人もいますが、まるで、毛皮を着たファッショニスタという感じです。深海に住んでいるので目はとても小さく退化していますが、長い触角を持っているのも特徴ですね」(山口さん)。 白い軟毛が白髪のように見えて、まさに翁(オキナ)のようでもあります。立派なハサミもチャームポイントですがめったに使わないのだとか。 「エサを食べるときも、他の足を使うんです。大きなハサミを一体いつ使うつもりなのか、不思議なので観察してみてください」(山口さん)。 ほかにも、深海にはさまざまなブサカワ生物たちがいます。沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアムで自分だけのブサカワアイドルを見つけて下さい!
平野智美