「さすがに、詰んでるな…」「いいクルマが買えた金額じゃないか」 ストロング系飲料を「毎日10缶」飲んでいた男の、驚きの“出費事情”とは?
「正常値は6.2%ということは、まだ救いがあるのでは?」と思われるかもしれないが、6.0%を超えた時点で糖尿病の可能性が否定できなくなるのだ。しかも、まだ29歳のときである。 アルコール依存症はしょうがないにしても、糖尿病に関しては「家系(かけい)の問題だから」と家族に説明したが、烈火のごとく怒鳴り散らされた。それはそうだ。明らかに原因は自分にあることは、もちろんわかっている。 ちなみに、なぜわざわざ「家系(かけい)」とカッコ内に読み方を入れたかというと、この当時、友人にLINEで「絶対に家系のせいだって」と文章を送ったところ、「お前、毎日濃い味のラーメンばかりを食べていたら、それは糖尿病になるよ」と、横浜家系ラーメンなどの「家系(いえけい)」に間違われたからだ。今回も読み方を書かないと、余計な心配を読者にされてしまう。
■断酒後も、ノンアル代で月に何万円も支出… こうして、冒頭の話に戻るが、2022年にSONICMANIAと家に帰るまでに最後の酒を飲み干して、ぴたりとアルコールをやめた。 あれから2年。一滴も酒を飲んでいない。先日の電気グルーヴのコンサートでもドリンクチケットは、レッドブルと交換してサッと飲んで、スタンド席に入る前にゴミ箱に捨てた。 おかげで、γ-GTPもHbA1cも平均値に戻ったが、やはり腹が水分でたぷたぷでないと、夜は眠れない。そのため、今でも毎晩ノンアルコール飲料を就寝前に5缶飲み干すようになったのだから、出費の面からするとあまり大差ない。
また、かつては日中でもストロング系を飲んでいたが、それが今は2リットル分の炭酸水に変わったため、少しは安くなったが、そもそもストロング系自体が安いので、これもそんなに変わっていない気がする。水を飲めという話だが、少しでもあの頃に飲んでいたものに近い炭酸がほしいのだ。 ところが、今度は断酒したことによる“弊害”が、筆者の体に現れるようになったのである。(後編:「ストロング系1日10缶男」断酒後に体に起きた事 アルコールから離れても、一件落着とはならずに… に続きます)
千駄木 雄大 :編集者/ライター