「さすがに、詰んでるな…」「いいクルマが買えた金額じゃないか」 ストロング系飲料を「毎日10缶」飲んでいた男の、驚きの“出費事情”とは?
■社会人になると酒代で生活が逼迫するように… とはいえ、大学生の稼ぎなんてタカがしれている。本格的に酒で月々の飲食代が圧迫され始めたのは、ストロング系を飲み始めた社会人中盤からだ。 無事に希望していた仕事に就けたものの、あまりの激務で仕事が終わって深夜に帰ったらアルコールを過剰摂取しなければ、ストレスで腹の中がチクチクしていた。それをYouTubeで海外のハードロックバンドのロックフェスの動画を見ながら、アルコール度数の強いストロング系と、タールの重いタバコ、カロリー山盛りの濃口の弁当を口にすることで気持ちを落ち着かせていたのである。
怒られたことも、嫌なことも、お酒を飲んでちゅーっとタバコを吸って、ドカ食い気絶すれば、翌日目が覚めたときには、ボンヤリとしか昨日のことを覚えていない。これこそ、ストロング系を語るときによく使われる「現実逃避のための酒」に近いわけだが、別にストロング系以外の酒でも代用はできた。 ただ、ストロング系は安いから、毎日安心して買えるのだ。ストロング系を一気に何本も煽ることで、「1日が終わる」と実感することができるのだ。
その一方で、いくらストロング系は1缶200円くらい(500ml缶)とはいえ、それを毎日5缶も飲んでいれば1000円近くなる。1日1000円が30日のため、1カ月で3万円はストロング系に使っていたということだ。 ■月に3万円を超え、最終的には毎月7万円かかるように… このように、毎日1000円、1カ月では3万円程度を酒に費やすようになった筆者だったが、家で飲んでいる分にはこれ以上金のかかる心配はない。
しかし、これが居酒屋になると、もう手に負えない。家とは違って記憶を飛ばさずに、最後まで楽しんでいられるためにビール、レモンサワー、カシスオレンジを飲むのだ。これらはアルコール度数の低い酒のため、いくら飲んでも酔うことはない。その分、金はかかるが、なんとかして割り勘に持ち込む。 そして、飲み会が終わると、家に帰っていつもより1缶少なめに、ストロング系を4缶買って飲んでいた。その前に居酒屋にて、ビールをジョッキで5杯は飲んでいるが、それはノーカウントである。というのも、居酒屋で飲んでいる2~3時間の間に体内から徐々にアルコールは抜けていると思ったからだ。発想がアルコール依存症のそれである。